【最終更新日:2022年12月9日】
大根1本を購入すると、その大きさから使い切ることが難しいとお悩みの方も少なくありません。しかし、大根は冷蔵保存だけではなく冷凍保存することも可能です。冷凍保存すればその分長持ちするため、ゆっくりと好きなタイミングで料理できますね。
今回は、大根の冷蔵保存と冷凍保存の方法と、大根で作る作り置きレシピ20選をご紹介します。
おいしい大根を選ぶコツは?
せっかく大根を買って料理するなら、美味しい大根を選びたいですよね。実は大根には見分け方のコツがあります。コツを知ると、美味しい大根を選びやすくなりますよ。
美味しい大根を選ぶコツは、ずばり、葉がきれいに広がっており、本体がまっすぐ伸びてツヤがあることです。
大根は、新鮮なものであれば葉元も食べられます。葉元を美味しく頂くためには、葉が綺麗に広がっているものを選びましょう。葉がしなっとなっているものは、葉元ならではのシャキッとした食感がなくなるため避けた方が良いです。
また、本体はまっすぐに伸びてツヤのあるものが最適です。このような状態の大根はみずみずしく水分が豊富で、美味しく食べられますよ。
なお、カットの場合はまっすぐかわかりづらく、葉もついていませんよね。カットしている大根は、切り口にひびが入っていないものを選ぶと良いですよ。
大根は常温保存に不向き
大根を1本購入すると、なかなか使い切れず消費しきれないことも。大根は常温保存に向いていないため、残った大根は、冷蔵庫や冷凍庫で保存する必要があります。
大根の貯蔵に最適な温度は0℃から1℃とされており、冷凍庫で保存できればよさそうですが、一本丸ごと買った場合はなかなか冷凍庫に入るサイズではありませんよね。また、3分の1程度にカットしてそのま
ま冷凍庫に入れると、断面から水分が飛ぶため、長持ちしづらくなります。大根が残った場合は、次にご紹介する方法で、冷蔵・冷凍保存しましょう。
(参考:農研機構ホームページ「野菜の最適貯蔵条件」)
まるごと大根買った場合の大根の保存方法
まず、大根を一本丸ごと買ってきた場合の保存方法を紹介します。
【1】葉の部分を切り分ける
大根の葉がついたままの状態で保存すると、根の部分の水分を吸い上げてしなびやすくなります。葉元近くに包丁を入れ、断面をキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて口を縛って保存しましょう。
【2】根の部分を切り分ける
葉を落とした大根は、根元部分・中間部分・先端部分に切り分けます。大根は部位ごとに料理法を使い分けることができるので、切り分けて保存しておくと、冷蔵庫にしまいやすいだけでなく、使うときも便利です。
切り分けた後、それぞれをキッチンペーパーで包み、ジッパー式保存袋に入れて保管します。キッチンペーパーが湿ってきたら、こまめに交換しましょう。
カットした大根の保存方法
次に、皮をむいてイチョウ切りや輪切りにした大根の保存方法を紹介します。
【1】ジッパー式保存袋に入れる
使いやすい大きさに切った大根を、水気をふき取ってから生のままジッパー式保存袋にいれます。この際、袋の中身が平らになるようにし、空気をできるだけ抜いておくことがポイントです。
【2】金属トレーにのせる
大根を入れたジッパー式保存袋をアルミバットなどの金属トレーにのせて冷凍保存します。こうすることで、手早く凍らせることができ、味や触感を保ちやすくなります。
大根のおろし・葉の保存方法
最後に、大根おろしや刻んだ葉の保存方法を紹介します。
大根おろしは、軽く水気を切りジッパー式保存袋に入れて平らにして冷凍保存しましょう。小分けにして使う場合は、製氷皿やアルミカップを使うと便利です。料理に使う際は自然解凍して使います。
また、刻んだ葉は、塩もみするかさっと茹でてから流水で洗い、水気をふきとってからジッパー式保存袋に入れて、冷凍しましょう。
(参考:キユーピー株式会社「大根の保存方法 | 素材の基本 | とっておきレシピ」、カゴメ株式会社「VEGEDAY(ベジデイ)」ホームページ「[大根保存]丸ごと1本買った大根を、おいしく保存するポイント」「生のまま冷凍できるの?丸ごと大根を1カ月おいしく保存する方法」)
簡単「大根」作り置きレシピ18選
ここまでご紹介した通り、大根は常温で保存しにくい野菜です。せっかく買った大根を腐らせてしまい、無駄にしないためにも、美味しそうな大根を見つけたら、1本丸ごと早めに使い切って作り置きしましょう!
ここからは大根を一気に消費したい方向けに、大根の作り置きレシピをまとめて18ピックアップしてご紹介します。
時短でほくほく♪「大根のそぼろ煮」
ほくほくやわらかな大根を、鶏挽き肉のうまみたっぷりのそぼろあんで煮込んだ、ごはんにぴったりのそぼろ煮です。
味つけは、そばつゆだけだからとても簡単!レンジ加熱してから煮るので、短時間で仕上がりますよ♪
(手抜き!大根のそぼろ煮 by 薫さん)
お箸が止まらない!「豚肉と大根の醤油炒め」
大根を薄切りにすることで加熱時間をぎゅっと短縮!豚肉の旨みがしみこんだお醤油味の炒めものです。
熱々の白いご飯にあわせるのはもちろん、冷めてもおいしく汁気がないので、お弁当のおかずにもぴったり!焦げ目がつくまで炒めると、香ばしさがアップしますよ♪
(豚肉と大根の醤油炒め by マムチさん)
旨味がじゅわっ♪「大根とツナの煮物」
やわらかくてみずみずしい大根に、ツナの旨みがぎゅっとしみこんだ、やさしい味わいの煮物です。
熱々+とろとろのおいしさは、寒い冬の朝にぴったり♪ツナ入りで、お子さんでも食べやすい味わいの一品です。
(大根とツナの煮物 by chococoさん)
ご飯がすすむ◎「大根の塩麹こんぶ漬け」
カットした大根・塩麹・塩昆布を混ぜて一晩おくだけだから、とっても簡単!塩麹と塩昆布の旨味を活かした、ご飯がすすむ大根のお漬物です。
乱切りにすることで、シャキシャキっと歯ごたえよく仕上がりますよ。
(*大根ほっくり塩麹こんぶ漬け* by happyspiceさん)
お弁当にも活躍!「大根葉と豚肉の生ふりかけ」
大根の葉と豚肉、じゃこで作る、コクと食べごたえ、栄養タップリの生ふりかけです。
ごま油の香りが食欲をそそり、ご飯をおかわりしたくなることまちがいなし◎朝ごはんはもちろん、お弁当にも活躍しますよ。
(男性や子供も喜ぶ♪「大根葉と豚肉の生ふりかけ」保存も可! by かんざきあつこ(a-ko)さん)
h3:もろみの味が際立つ「大根のもろみ味噌漬け」
ご飯によく合う!「大根のもろみ味噌漬け」です。もろみ味噌を使うことで、ピリ辛でクセになる味わいのお漬物が完成します。
おつまみに、ご飯のお供に、お弁当のおかずにとさまざまなシーンで大活躍すること間違いなし。時間がない日の朝ごはんにもぴったりです。
比較的長い期間保存できるのも便利な一品です。
(大根のもろ味噌漬け by Cookieさん)
食感、コリコリッ!「ドライトマトと割り干し大根のもつ煮」
コリコリ食感とクセになる味わいが楽しめる、「ドライトマトと割り干し大根のもつ煮」です。鍋に具材と調味料を入れて煮込むだけと調理も簡単で、忙しい平日の朝ごはんやおつまみ、作り置きにぴったり。
同時に野菜とお肉が食べられるため栄養バランスがよく、塩分控えめで体にも嬉しいレシピです。細かく刻むとパスタソースとしても使えますよ!
(ドライトマトと割り干し大根のホルモン(もつ)煮(常備菜) by YUKImamaさん)
お茶請けにも使える「大根の焼酎漬け」
ご飯にもお酒にも合う「大根の焼酎漬け」です。焼酎を使えば、その本来の甘さを活かして、甘みのあるお漬物が簡単に作れます。
おかずやおつまみ、お弁当にとさまざまなシーンで食べられますが、お茶請けにもピッタリ。
味に飽きてきたら、ピリッと甘辛になる鷹の爪やさっぱりとした味わいになる柚子を入れても良いですね。
(大根の焼酎漬け… by みっこ*mikkoさん)
シンプルながら懐かしい味わい「甘酸っぱ~い★柚子大根♪」
ゆずの風味が広がるお漬物「柚子大根」は、大根が最もおいしい冬にピッタリ。お酢と柚子で体を中から温められるため、寒い冬でも食べやすいですよ。
ビニール袋に入れて調理すると洗い物も少なく楽チン。大人が食べる用とお子様が食べる用など、お好みで甘さを変えるとより美味しく食べられます。
(甘酸っぱ~い★柚子大根♪ by ひろさん)
材料を炊飯器で煮るだけ!「生姜風味でぽかぽかポトフ」
材料を炊飯器に入れるだけの簡単なレシピ!「生姜風味でぽかぽかポトフ」です。下茹で不要、煮崩れの心配なし。料理が苦手な方でも、簡単に美味しいポトフが作れます。(※)
前日に炊飯器を予約しておけば、自動で朝ごはんのタイミングに完成するため、その日の朝ごはん作りが省けて楽に。食欲のない寝起きでもポトフであれば食べやすく、手軽にお肉と野菜が食べられますね。生姜の搾り汁を入れるため、体が温まって寒い冬にもぴったりです。
※炊飯以外に使用できない炊飯器もあります。調理機能がある炊飯器をご利用ください
(炊飯器で!生姜風味でぽかぽかポトフ by ルシッカさん)
いつものおでんと違った味わい「冷製おでん」
お弁当でも楽しめる!冷やしてもおいしい「冷製おでん」です。
おでんの定番メニューの一つである大根。冬に大人気のおでんは、冷製おでんであれば夏でも食べられます。
前日から冷蔵庫で冷やしておけるため、忙しい日の朝ごはんやお弁当のおかずにもぴったり。夜ご飯は温かいおでんで、次の日の朝ごはんやお弁当には冷製おでんで食べれば、大根1本を無理なく美味しく消費できますよ。なお、お弁当に入れる際は汁漏れを防ぐために、汁気を切っておきましょう。
(冷製おでん☆お弁当にも by kaana57さん)
レンジで時短作り置きレシピ「大根とろみ中華炒め」
レンジで手軽に作れるのがうれしい、「大根とろみ中華炒め」です。味しみ大根は人気のメニューですが、味が染み込むまでに時間がかかるため意外と調理が面倒。しかし、このレシピであれば味しみ大根が短時間で完成します。
にんにくや生姜の薬味類が食欲をそそり、寝起きで食欲がない朝でも美味しく食べられます。
(時短な大根とろみ中華炒め by えつこさん)
食べる分量だけ小分けに使える「濃縮味噌汁」
作り置きしておくと便利!濃縮味噌汁(味噌汁の素)です。大根を始めお好きな具材を多数入れて作り置きしておき、食べる分だけ鍋に移して水を加えながら味を調整します。
食が進まない朝ごはんには薄めにして食べやすくしたりなど、気分によって味の濃さを変えられるため飽きずに最後まで美味しく食べられますね。
(濃縮味噌汁 by 小春さん)
レンジを使った煮込まない煮込み「ハーブ鶏と大根の煮物」
爽やかな風味が楽しめる「ハーブ鶏と大根の煮物」です。鶏肉×大根の組み合わせは煮物の鉄板メニュー。このレシピはレンジを活用して時短できるため、長時間煮込まず簡単に美味しい煮物が完成します。
冷めても美味しいため、お弁当や時間のない朝にもおすすめ!
(ハーブ鶏と大根の爽やか煮込まない煮込み 簡単で美味しいよ~♪ by 青山 金魚さん)
味付け次第で常備菜にもなる「鶏大根」
食べごたえがあるおかず「鶏大根」です。薄めに煮れば常備菜に、濃いめに煮ればボリューミーなおかずにと、味付けを変えると複数の活用法があることもこのレシピの特徴です。
マッシュルームソースなど、ソースを変えて味変しても飽きずに食べられますね。
鶏肉を使うためヘルシーで、ダイエット中の方も大根をたくさん食べられますよ。
(鶏大根 by amabilisさん)
時間をおくごとに美味しくなる「いか大根サラダ」
乾物の切干大根で手軽に作れる「いか大根サラダ」です。生野菜のサラダは日持ちしませんが、このレシピは乾物だけで作るため材料が日持ちし、作り置きのサラダにぴったり。
前日に作って置けるため、朝ごはんやお弁当にもおすすめです。
辛味が苦手な方は、ラー油をごま油で代用すると食べやすいですよ。
(乾物を混ぜるだけ!いか大根サラダ by えつこさん)
お酢控えめの優しい仕上がり「柿入り紅白なます」
酸っぱすぎず、お子さんでも食べやすい「柚子味の柿入り紅白なます」です。柚子の香りが広がるサラダのような感覚で、もりもり食べられますよ。
水っぽい仕上がりを防ぐためには、野菜の水気をしっかり取ることがポイント。前日にさっと準備して寝かせておくと、朝ごはんとしても食べられますね。
(子供にも大人気♪「柿入り紅白なます *柚子味」by かんざきあつこ(a-ko)さん)
手羽元出汁を上手に使った「コンソメ要らずのミネストローネ」
鶏のだしが決め手のスープ、「コンソメ要らずのミネストローネ」です。
「ミネストローネを食べたいけどコンソメを買い忘れた!」。そんな日はコンソメの代用として手羽元の出汁を活用しましょう。コンソメがなくても、野菜をたっぷり使って栄養豊富で体に嬉しいミネストローネが作れますよ。
調理時に完全に火を通せば日持ちするため、事前に作って朝ごはんにしても良いですね。
(コンソメ要らずのミネストローネ by Y’sさん)
冷凍保存もできるお気軽レシピ2選
作り置きしても食べきれない場合は、冷凍保存ができるレシピがおすすめです。そこでここからは冷凍保存でも出来る、大根を使ったお気軽レシピ2つをご紹介します。
小分けで使いやすい「切干大根の煮物」
朝ごはんにもお弁当おかずにも便利な「切干大根の煮物」です。大根の定番メニューの一つ、切干大根の煮物はお弁当用のカップに入れて冷凍しておくとすぐに使えて便利。
鍋止めをして十分に味を染み込ませ、完全に冷めてから冷凍保存しましょう。
(作り置きレシピ!切干大根の煮物 by 高羽ゆきさん)
冷凍したものは混ぜご飯にも「じゃこ&油揚げ&大根の葉で定番炒め」
最後にご紹介するレシピは「大根葉の炒め物」です。
捨てがちな大根葉も、新鮮な大根を選べば美味しく調理できます。実は大根は栄養価が豊富で、特にビタミンCは葉に多く含まれます。美容効果のある大根葉も美味しく調理して作り置きしましょう!
(大根葉の炒め物♪じゃこ&油揚げ&大根の葉で定番炒め by MOMONAOさん)
いかがでしたか?
時短で調理できるだけでなく、煮物もお漬物も、作り置きすることで味が染み込んでさらにおいしくなるのも大根の魅力◎
正しい方法で保存しながら、いろんなレシピを試してみてくださいね。