じゃがいもが柔らかいと食べられない?見極め方・おすすめの保存法・レシピも紹介

 

食卓のメイン・副菜として大活躍のじゃがいも。焼いたり、揚げたりとさまざまなレシピがあり、朝食やお弁当にも役立つ便利な食材です。

しかし、購入から時間が経つと柔らかくなってしまうため、「もう食べられない….」と捨ててしまう人も多いのではないでしょうか。

実は、じゃがいもは柔らかくなっても、中身がきれいであれば食べられます!

今回は、じゃがいもが柔らかくなる理由や、食べられるじゃがいもの見分け方、じゃがいもを日持ちさせる保存方法について解説します。また、じゃがいもの人気レシピ8選も合わせてご紹介します。

【目次】
– 皮をむいて中身がきれいなら、柔らかいじゃがいもでも食べられる
– 【状況別】じゃがいもをうまく日持ちさせる保存方法
– 【1】常温がもっともおすすめの保存方法(3ヶ月前後)
– 【2】夏場の保存は冷蔵がおすすめ(2~3ヶ月)
– 【3】処理をすればマッシュポテトなら冷凍保存も可能(3週間~1ヶ月)
– 柔らかくなる前にじゃがいもを大量消費!おすすめ人気レシピ8選

皮をむいて中身がきれいなら、柔らかいじゃがいもでも食べられる

じゃがいも

じゃがいもは柔らかくなっていても、皮を剥いて中身がきれいであれば食べられます。中身がきれいな状態とは、切ったときに変色しておらず、クリーム色のじゃがいもらしい色味を残した状態のことを指します。

以下のような状態になっている場合は、腐っている可能性があるため、食べないようにしてください。

  • 中身が茶色や黒っぽい色
  • 酸っぱい匂いや変な匂いがする
  • 表面から汁が出ている

じゃがいもが柔らかくなる理由は水分が抜けてきているため

じゃがいもが柔らかくなるのは、皮の表面から乾燥が進んで、水分が抜けていくためです。適切な方法で保存していても、時間が経つと徐々に水分が抜けていきます。また、間違った保存方法は、水分が早く抜けていく原因となります。

柔らかくなっていても、中身がきれいな状態であれば食べられますが、傷みが進行している前兆でもあります。そのため、柔らかくなってきたら早めに使い切るようにしましょう。

その他緑の変色など、じゃがいもを調理するうえで気を付けてほしいサイン一覧

目が出たじゃがいも

じゃがいもを調理するうえで、柔らかさのほかにも注意しておきたい点があります。

以下のような状態は、食べないほうがよいサインです。

  • 芽が出ている
  • 皮が緑に変色している

芽が出てきている場合は、芽を根元から綺麗に取り除いてから調理してください。じゃがいもの芽には、ソラニンやチャコニンという天然毒素が含まれているため、食中毒につながる危険性があります。

また、皮が緑に変色している場合は、皮全体に天然毒素であるソラニンやチャコニンが含まれています。そのため、芽が出ていなくても食中毒の危険性があります。

食べられるじゃがいもの皮は、黄色や茶色っぽい色です。緑に変色している場合は、皮ごと調理することは避けて、皮を厚めに剥いてから調理しましょう。

<じゃがいもの芽を取り除く方法>

ピューラーの芽取り部分や、包丁の根元を使って芽の周り1cm程度を取り除きます。

※芽の量が多い場合は全て取り除くことが難しいため、使わない方が良いでしょう。

(参考:農林水産省「じゃがいもに含まれる天然毒素「ソラニン」や「チャコニン」に関するQ&A」)

調理で柔らかくなりやすいじゃがいもを品種で比較

じゃがいも

じゃがいもにはさまざまな品種があり、品種によって調理後の柔らかさが異なります。

主な品種と調理後の柔らかさ、相性の良い料理は以下の通りです。

  • 男爵:柔らかめ。コロッケ・粉吹き芋向き
  • メークイン:硬め。肉じゃが・カレー向き
  • ホッカイコガネ:硬め。フライドポテト向き
  • キタアカリ:柔らかめ。電子レンジでの調理向き
  • ベニアカリ:柔らかめ。コロッケ・お好み焼き向き
  • マチルダ:柔らかめ。ベイクドポテト向き
  • とうや:硬め。煮物・サラダ向き

(参考:農林水産省「ジャガイモ 「こんなにいろいろあるんだ!」

このように、じゃがいもは品質によってさまざまな特徴があります。品種に適した調理方法で、じゃがいもの旨味を引き出しましょう!

【状況別】じゃがいもをうまく日持ちさせる保存方法

じゃがいもは保存方法を工夫するだけで、3ヶ月ほど日持ちさせることができる野菜です。じゃがいもの保存方法には常温・冷蔵・冷凍があり、それぞれの日持ち日数の目安は以下の通りです。

  • 常温:3ヶ月前後
  • 冷蔵:2~3ヶ月
  • 冷凍:3週間~1ヶ月

ただし、じゃがいもは、調理後となると日持ちしにくい食材です。そのため、調理した当日〜3日以内に食べ切るようにしてください。

安全に食べられる期間は調理方法によって異なりますが、特にお弁当に入れる場合は、なるべく当日に調理したものを入れるようにしましょう。

(参考:農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」 岡崎正昭等「野菜の長期保存に関する調査・研究報告書」)

【1】常温がもっともおすすめの保存方法(3ヶ月前後)

じゃがいもの保存

最もおすすめするじゃがいもの保存方法は、常温保存です。じゃがいもは冷蔵庫よりも高い温度の方が保存に適しており、常温で3ヶ月前後日持ちします。

ただし、3ヶ月はあくまでも目安で、長く日持ちさせるためには以下の点について注意しなければなりません。

じゃがいもが発芽・腐敗しやすくなる要素と対策

  • 湿気:通気性を良い袋・容器に入れて保存する
  • 日光:暗室で保存する
  • 20度以上の気温:10度前後で保存する

芽が生えてこないうちに、早めに食べることをおすすめします。

【2】夏場の保存は冷蔵がおすすめ(2~3ヶ月)

野菜室

夏場では冷蔵保存がおすすめです。常温保存では室内の温度が高すぎて、傷みが進みやすくなるためです。

冷蔵保存した場合の日持ち日数の目安は、2〜3ヶ月です。冷蔵保存する場合の注意点は、以下の通りです。

じゃがいもが腐敗しやすくなる要素と対策

  • 低温:通常の冷蔵庫ではなく野菜室で保管する
  • 乾燥:新聞紙・キッチンペーパーなどで包んで湿度を保つ

低温すぎるとじゃがいもがダメな理由は、アクリルアミドという毒性の物質が増えるためです。アクリルアミドは発がん性があるため、6度未満での冷蔵保存は避けましょう。

また、「たくさんカットしすぎてしまった」「皮をむいてカットした後で急用ができて、調理できなくなった」などの理由で、切ったじゃがいもを保存したいときも、冷蔵保存がおすすめです。

ボウルや深めの容器などに入れ、乾燥しないようにじゃがいもが完全につかるまで水に浸して保存しましょう。目安としては2~3日で食べきってくださいね。

「仕事から帰ってすぐ夕飯が作れるよう、カレーの材料を朝のうちに切っておきたい」というときなどにも便利な保存法です。

(参考:農林水産省「食品事業者ができること」「アクリルアミドとは何か」)

【3】処理をすれば冷凍保存も可能(3週間~1ヶ月)

マッシュポテト

じゃがいもは生のままで冷凍するとパサパサとした食感になってしまうため、冷凍保存は基本的におすすめできません。ただし、細く切ったり、加熱してマッシュした状態であれば冷凍保存が可能です。

じゃがいもが冷凍できる処理方法

  • 皮をむき、細切りや薄いくし形切りにして水にさらす
  • 加熱してマッシュポテトにする

生で冷凍するときのポイントは、細め、薄めにカットすることです。大きめに切った場合は調理した後、パサパサとした食感を感じやすくなります。

マッシュする場合は、他の食材を入れないことがポイント。いずれの場合も処理をした後は、ラップに包み冷凍用保存袋に入れて、冷凍保存します。冷凍保存後は1ヶ月以内といわれていますが、できるだけ早めに食べきりましょう。

(参考:カゴメ株式会社 VEGEDAY「[じゃがいもの保存法]不向きな冷凍保存がOKになるひと工夫」)

柔らかくなる前にじゃがいもを大量消費!おすすめ人気レシピ8選

じゃがいもは、できれば柔らかくなる前に消費しておきましょう。ここからは、朝ごはんやお弁当にもおすすめのじゃがいものレシピ8選をご紹介します。

【1】レンジで数分!時短の朝ごはん「ベイクドポテト」

マグカップでベイクドポテト

レンジで簡単に作れるベイクドポテトです。じゃがいもを切ったら、マグカップに材料を入れてレンジで加熱するだけ!忙しい朝でも簡単にできて、洗い物も最小限に抑えられます。

バターの風味とベーコンのジューシーさ、ポテトのほくほく感で、朝ごはんやおやつにぴったりです。

(【マグカップでベイクドポテト!】3分で朝ごはん by Little Darling (佐々木 美恵)さん)

「マグカップベイクドポテト」レシピ

【2】梅紫蘇がアクセント!「爽やかポテトサラダ」

梅紫蘇入り!さっぱりポテトサラダ

青紫蘇と梅を和えた爽やかなポテトサラダです。

食欲が落ちやすい時期でも、さっぱりとした味わいで食べやすく、朝ごはんにもおすすめ♪

定番のポテトサラダとはまた違った美味しさを楽しめる、爽やかな味わいの和風ポテトサラダです。

(梅紫蘇入り!さっぱりポテトサラダ by ゆりりんさん)

「紫蘇入りポテトサラダ」レシピ

【3】子どもに大人気!「もちもちポテト」

もちもちポテト

子どもたちが喜びそう!食感が楽しい「もちもちポテト」です。お餅とすりおろしたじゃがいもを合わせることで、独特のもちもちとした食感が楽しめます。

フライパンで焼いて、トッピングにソースや青のりをかけて食べるとお好み焼き風に。朝ごはんだけではなく、お弁当のおかずにもおすすめです。

(★もちもちポテト★ by happyspiceさん)

「もちもちポテト」レシピ

【4】お肉屋さんの「懐かしコロッケ」

お肉屋さんのカレーコロッケ

子供も大人も大好きなカレーコロッケも、じゃがいもの定番メニュー。お肉の旨味とほんのり感じられるカレー味が、ほくほくのじゃがいもと相性抜群!

「カレーコロッケは爆発するから苦手」という方は、肉だねを十分に冷まして高温の油で一気に上げると爆発せずに作れますよ。

お肉屋さんで買うのもいいけれど…たまにはおうちで作って、揚げたてのおいしさを楽しんでみませんか♪

(お肉屋さんのカレーコロッケ by 庭乃桃さん)

「お肉屋さんのカレーコロッケ」レシピ

【5】お味噌汁感覚で!忙しい朝に「時短シチュー」

トロトロ朝シチュー

お味噌汁感覚で作れる時短シチューです。

肌寒い朝は「トロトロのシチューで温まりたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。けれど、普通のシチューは煮込む手間がかかるため、朝に一から作るのは難しいですよね。

このレシピのように、じゃがいもをすり下ろしてとろみをつければ、お味噌汁のようにあっという間にシチューが作れますよ。

具材をアレンジする場合は、きのこや葉野菜など、加熱時間が短い食材をプラスしてみてください♪

(短時間で作るトロトロ朝シチュー。 by 薬膳師ゆりぽむさん)

「トロトロ朝シチュー」レシピ

【6】じゃがいもで「のり塩ガレット」

じゃがいもガレット

丸くて平たい形が特徴的なフランス料理「ガレット」。いつもの塩味に飽きてきたら、のり塩味で「味変」しましょう♪

このレシピなら、じゃがいもを「茹でない」「水にさらさない」ため、忙しい朝でもパパッと作れます。少量の油で両面こんがり焼くだけで、おしゃれで香ばしい味わいのガレットが楽しめますよ。

そのままでものり塩味が美味しいですが、お好みで一味唐辛子とマヨネーズをかけても美味!

(茹でずにフライパンで焼くだけ!のり塩味の簡単「じゃがいもガレット」♪ by タラゴン(奥津純子)さん)

「のり塩じゃがいもガレット」レシピ

【7】シャキシャキが旨い!「じゃがいものきんぴら」

じゃがいもきんぴら

シャキシャキ食感が病みつきになる「じゃがいものきんぴら」です。

じゃがいもとにんじんだけのシンプルな材料ですが、シャキシャキ食感と食欲をそそる味でボリューム満点!朝ごはんやお弁当のおかずはもちろん、副菜やおつまみとしてもおすすめです♪

じゃがいものシャキシャキ感を残すために、炒め過ぎに注意してざっと大きく混ぜることを意識しましょう。

(炒めるだけのじゃがいもきんぴら by えつこ さん)

「じゃがいものきんぴら」レシピ

【8】朝にぴったり!「ポテサラチーズトースト」

ポテサラチーズトースト

朝はパン派という方には「ポテサラチーズトースト」がおすすめ!

じゃがいもを大量消費できるポテトサラダが余ったら、食パンに乗せてトーストにしましょう♪。上にチーズを乗せるため、チーズがとろ?りと出て子供も喜ぶこと間違いなし。

チーズが溶けてこんがりするまで数分焼くだけのため、忙しい朝でもボリューム満点のトーストが食べられますよ。

(残り物リメイクはこれで決まり!簡単「ポテサラチーズトースト」 by タラゴン(奥津純子)さん)

「ポテサラチーズトースト」レシピ

じゃがいもの取り扱いをマスターしよう

品種や調理方法によって、さまざまな味わいが楽しめるじゃがいも。幅広い料理に活躍できるじゃがいもは、正しく保存することで最長3ヶ月程度保存できます。

湿気が少なく、直射日光が当たらない場所で保管することがポイントです。芽が出たり、変色したりしないうちに食べきるようにしてください。

正しい保存方法・調理方法で、安全に美味しくじゃがいも料理を楽しみましょう。

 

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