自分らしい、心地よい朝時間を楽しんでいる方にお話をきく朝美人インタビュー。
今回は、「朝時間.jp」15周年記念スペシャル!12年連続で「朝活手帳」をプロデュースされている、株式会社朝6時代表取締役・国家資格キャリアコンサルタントの池田千恵さんに、「朝」に関する15個の質問にお答えいただきました♪
朝活のプロ 池田千恵さんへの「15の質問」【15周年記念インタビュー vol.1】
池田千恵さんのプロフィール
株式会社朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。慶応義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築しているほか、個人に向けては朝活でキャリア迷子から抜け出すためのコミュニティ「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。10年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。
【1】あらためて、池田さんが「朝型生活」に目覚めたきっかけを教えてください。
私は大学受験に二度失敗し、「今までの延長線上には未来はない!」と、夜型勉強から朝型勉強に180度変えました。その結果、志望校に合格したのが最初の成功体験です。
大学生のときはすっかり早起きを忘れていたのですが、就職試験での失敗や20代で窓際社員になりかけたのをきっかけに
「そういえば私、早起きで人生を変えたんだった」
と思い出し、再度早起きチャレンジ、人生がどんどん好転していきました。その流れで「朝のすばらしさを広めたい」と活動をはじめ今に至ります。
【2】仕事やプライベートで「朝型でよかった~!」としみじみ思う瞬間は?
太陽を自分の体に充電するイメージトレーニングをしている時です。「太陽電池エネルギーチャージ法」と呼んでいます。
簡単なのに効果はバツグンで、前日のネガティブ気分も一気に吹っ飛びます。ぜひ皆さんにもおすすめしたい朝習慣です。
太陽電池エネルギーチャージ法
1) 早起きして外に出たら、朝陽に向かって立つ(川辺やベランダなど、見晴らしの良いところだとさらに◎)。
2) 目を閉じて、自分が太陽電池になったように、足先から徐々に太陽のエネルギーが体に入ってくるようイメージする。
3) 頭のてっぺんまで太陽のエネルギーが充電された、と感じたら終了。
【3】何時に起きて、何をしますか?朝のタイムスケジュールを教えてください。
子どもがまだ小さく、寝かしつけに時間がかかる場合も多いため、「朝活できなかった…」と落ち込まないよう「朝活松竹梅」と名付けて、下の図のような3パターンのスケジュールを作っています。
ちなみに、もし起床時間が遅くなっても、始業前の「モーニングルーティン(後述)」は欠かしません。
こちらもおすすめ!>> 朝の時間管理、夢の実現に役立つ!池田さんプロデュース「朝活手帳2022」
【4】最近のお気に入りの「朝習慣」はありますか?
始業前の「朝1時間」のモーニングルーティンです。
前半30分で「Have to(やらなきゃ)」を迷いなく終わらせる仕込みをし、後半30分で「Want(したい!)」と思う人生の種まきをしていきます。
詳しくは拙著『「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン』で解説しています。
【5】朝に欠かせない「三種の神器」を教えてください。
朝1時間のモーニングルーティンタイムに欠かせない1冊の手帳と2冊のノートこそ、私の朝の三種の神器です。
- 12年連続でプロデュースしている『朝活手帳』…日々の積み重ねを記録する手帳
- 『LIFE NOBLE NOTE PLAIN B6 無地』…3ヶ月〜半年ごとにグランドデザイン(未来の予定)を描くノート
- 『ミドリ ノート MDノート 文庫 無罫』…「朝ノート」の記事でも紹介した、モーニングページに使うノート
ノーブルノートとミドリのMDノートは、紙質がすべすべしていて触っていて気持ちいい&ペンの滑りが良いところ、罫線がないので制約にとらわれずに自由に文字を書けるところが気に入っています。
朝活手帳はこだわり抜いて12年プロデュースしているので、全てがお気に入り。いずれも、持ち歩きに負担ないサイズ感というところもポイントです。
【6】定期的に朝食会を主催されている池田さん。お気に入りのモーニング処ベスト3を教えてください。
コロナ禍であまりモーニングにいけないので、アップデートできていないのですが、ここ数年お気に入りのお店はこちらです。
- Path(代々木公園)
- ブリコラージュブレッドアンドカンパニー(六本木)
- シャングリ・ラホテル東京「ピャチェーレ」(東京)
※新型コロナウイルスの影響で、営業時間変更、モーニングサービス中止になっている場合がございます。お出かけ前にご確認ください。
【7】「座右の銘」はありますか?
私の座右の銘は「最後の追い込みより、最初の仕込み」です。
朝活したい人は「あれもこれも!」したい人が多いのですが、何を、どの順番で、どんなふうにやるかをしっかり考えておくことが大切だと思っています。
そのためにも、最後にバタバタしないで、最初に仕込み、余裕な顔で様々なことを実現したいと思っているのでこの言葉が好きです。
【8】今注目している、朝活や朝時間の使い方は?
- 早朝セミナー参加
- ながら聴き勉強
- もくもく会
の3つです。
毎月オンライン朝活セミナーを朝5時〜6時くらいから開催していますが、ありがたいことにどんどん参加者が増えて、毎回数百人のお申し込みがあります。
コロナで生活リズムをつかめない方が増えており、朝活したいニーズが広まってきているのを感じます。全国から、耳だけで参加や朝の準備をしながらなど、「ながら聴き」ニーズが高まっています。
また、リズムをつかむための「もくもく会」(Zoomでつなげて顔をみながら、各自もくもく作業する会)も増えています。主宰する朝活×キャリア再構築コミュニティ「朝キャリ」でも、毎週2回以上もくもく会をメンバー同士が主催しており、自習室のように集中できると好評です。
【9】朝活で人生を棚卸しし、キャリアを再構築するコミュニティ「朝キャリ」を主宰されている池田さん。これまでで印象的だったエピソードを1つ教えてください。
おかげさまで、メディアデビューや昇進試験合格、年収アップ、副業スタートなど様々な結果を出すメンバーが増えてきて、エピソードを1つに絞るのは難しいのですが…メンバーが現状に不満を持ったとき、それを不満のままで終わらせずに前向きに動く姿を見ると感動します。
例えば、昇進願望がなかったNさん。
以前は仕事に全く興味を持てなかったのですが、朝キャリで視点と行動が変わった結果、昇進試験に合格!収入アップを果たしました。
その上、のんびり仕事している人が多い中で、他の人の仕事をもらいながらも残業ゼロ目標をかかげ、趣味の株でも+数万円を得られるようになったそうです。
「仕事が多くなっても減っても残業時間を少なくすることは私の生きがいです」
「前向きな心構えができるようになったのは本当に千恵さんと朝キャリのおかげです。仕事や同僚に対して不平不満を持つよりも、自分でできることに注力するほうがよほど効果があって、自己満足できるということに気づくことができました」
と言ってくれたのは、とても嬉しかったです。
【10】朝起きた後、ダラダラとSNSをチェック…そんな習慣を止め、しゃきっと起きるコツを教えてください。
ダラダラも自分で決めてダラダラすればタスクになります。「なんとなく」で時間を溶かさず、前もって決めて実践するのがコツです。
具体的には、手帳に「ダラダラタイム」を入れてしまえば、「やったー!ダラダラできた!」となりますよね。これだけで、タスクをこなせた達成感を感じられます。
また、朝のダラダラを止めたいなら、ストップウォッチやタイマーでダラダラに期限をつけるのもおすすめです。
【11】池田さんが著書『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』を出版されて約12年。その間、朝型市場で変化したと感じる部分はありますか?
12年前は早起きは一人で頑張る孤独なものでしたが、「朝活」という言葉が広がったのをきっかけに、みんなで約束をして集まることで、朝活は孤独なものではないという認識が広がったと感じています。
また、SNSの発達やオンラインミーティングの発展により、気軽に場所を越えてのやりとりができるようになり。みんなで頑張れる環境が整ってきたと思います。
【12】逆に12年間、変化していないと感じる部分は?
朝活をしたい方は「あれもこれも」したい方、つまり「欲張り」な方が多いのは変わらない部分だと思います。
もちろん、欲張りはいけないことではなく、自分をもっともっとバージョンアップさせたい気持ちの裏返しです。人生において貪欲で「やりたいことは全部やる!」と思えるのは素敵なことだと思います。
私の役割は、朝活で「もっともっと!」を実現したい人の思考の交通整理や取捨選択の道筋づくり、メンタルの前向きリセットのサポートだと考えています。
【13】今後の朝活や朝時間の使い方は、どんなに変わっていくと思われますか?
以前は生活リズムを会社が作ってくれて、その流れに乗っていればある程度やる気を維持できました。
しかし、コロナ禍で働き方や人生の価値観が大きく変わってきており、自分の意志でやる気を維持する「自律力」が試されていると思います。
誰も見ていない中でも自分の目標に向かってコツコツ行動する習慣は「早起き」で身につきます。つまり、ますます朝活の必要性が高まってくると考えています。
【14】池田さんにとって「朝時間」とは?
人生を変えてくれた命の恩人です。(人、ではないですが!)
希望にあふれたスタートを切ったときも、絶望にうちひしがれて、これからどうしよう…とうじうじ悩むときも、いつも、私の転機には朝時間がありました。
コンプレックスにまみれ、自分と向き合うことなしに周囲の環境を責め、自意識をこじらせていた自分を朝時間が変えてくれました。
これから何があっても、早寝早起きさえ出来ていれば大丈夫!と思える、私のお守りです。
今回の記事を読んでいらっしゃる朝時間.jp読者のみなさまにメッセージをお願いします!
朝の楽しみ方は人それぞれです。朝時間.jpにはどんな人にも寄り添う朝が集まっています。「どんな朝にしたい?」と、ワクワクした気分で、これからも朝時間を楽しんでください!
池田さんの生き方を参考にしながら、朝時間.jpも引き続き、みなさまに朝の素晴らしさや心地よく過ごすヒントをお届けしていきます!(朝時間.jp編集部)