「朝活手帳」の著者 池田千恵さんの連載「朝ノートで作る!マイストーリーの育て方」では、朝時間を活用して人生を変えた池田さんに朝時間×ノートの使い方、考え方をご紹介いただきます。ノートを用意して、一緒に朝ノート習慣をはじめませんか?
第21回:ステイホームでも生活リズムを整えるためには?(前編)
おはようございます!朝イチ業務改革コンサルタントの池田千恵です。
この連載では、朝時間でノートに自分の過去(自分が紡いできた物語)や未来(これから紡ぐ物語)を描くことで、小さいころからの夢やワクワク、興味の向かう先を思いだし、未来の夢につながる「道しるべ」を見つける方法を紹介します。
連載21回目の今回は、「朝ノート」で自律力を鍛え、生活リズムを整える方法について解説します。
「自律力」ってどういう意味?
今回紹介する「自律力」とは、「誰もいないとき、見ていないときにふんばれる力」のことです。
「自律」という言葉を大辞林で調べてみると、「他からの支配や助力を受けず、自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制すること」とあります。
ということで、自律できるようになる力をここでは「自律力」と名付けて、話を進めていきます。
ステイホーム&夏の暑さで自律力はグダグダになりがち
今までは夏休みシーズンともなれば、パーッと旅行に出かけて今までとは違う環境に飛び込むことで、リフレッシュできましたよね。しかし昨年に続き、今年も遠出はできずに家や近所での夏休み…という方も多いのではないでしょうか。
もともと人は、易きに流れる生き物です。つまり、コロナ禍と夏の暑さでリフレッシュできずメリハリがつけられない今の状況は、自律力をグダグダにするのに余りある威力があります。
みなさんも心あたりはありませんか?
- 人の目がないからメリハリをつけづらい、だらけちゃう
- 暑くてちょっと横になったらいつの間にか昼寝してた
- ずるずると夜ふかしが続いて起きる時間がどんどん後ろ倒しになってしまう
- 仕事でメールやチャットが多い人がいると、自分が頑張ってないのでは?と焦り、気持ちが乱れちゃう。自分もあわてて何度も報告や質問メールをしてしまって時間がかかる
- ちょっとした雑談ができないからわからないことがわからないままになってしまい、検索してもたどり着かなくてやけに時間がかかって、予定どおりに物事がすすまない
ステイホームが続く今年の夏は、どんな環境でも、自分がすべきことをやりとげる力を問われていると言えるでしょう。
毎日のルーティンを決めて「自律力」を鍛えよう
そんなふうに「自律力」のことについて考えていたところ、面白い本に出会いました。これは子育て本ですが、子育てに限らず自制心を考えるのにピッタリだったので紹介します。
『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』(トレーシー・カチロー著 ダイヤモンド社)
この本によると、毎日のルーティンを決めることは、独立心や自制心を育てる効果があるそうです。
具体的には
- 未来の計画をし、予測を立てることで「実行機能」の発育をうながす
- くり返し練習したあとにタスクができることで「独立心」が芽生える
- 自制心を鍛える練習になる
とのことでした。
毎日のルーティンを定め「くり返し実践してやれる!」という自信が、自律力を鍛える上で大切だと理解しました。
自律力を鍛えるのに最適!「朝ノート習慣」
実は、朝ノートは「自律力」を鍛える上でも最適な習慣です。理由は、毎日のルーティンを定め、くり返し実践し、やれる!自信を積み上げることができるからです。
- ノートにしたいこと、すべきことを書き出す(→実行機能の発育)
- できた!を数えて自信につなげる(→独立心が芽生える)
明日公開予定の後編では、さらに詳しく朝ノートをどう書けば自律力を鍛えられるのかについて解説します。どうぞお楽しみに!
☆本連載は毎月1日・2日の公開です。
☆後編「ダラダラして後悔…そんな毎日から卒業しよう!『朝ノート』の書き方2ステップ」は、8/2(月)公開予定です。