おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「ご教示」と「ご教授」の違い・使い分け方
なにかを教えてほしい時に敬意を持って使う言葉、「ご教示」と「ご教授」。
どちらも「教えてください」を表す言葉ですが、≪なにを≫≪どのくらいの期間で≫教えてもらうかによって、使い分けが必要です。
それでは、それぞれの使い方を詳しく確認していきましょう。
「ご教示(ごきょうじ)」とは?
必要な情報やアドバイスがほしいときに使う。ビジネスシーンで使われることが多い表現です。
簡単な手順や対応方法など、すぐに答えられる内容には「ご教示」を使います。
【例文】
- ご都合の良い日時をご教示いただけますと幸いです。
- 書類の記入方法について、ご教示いただけますでしょうか。
「ご教授(ごきょうじゅ)」とは?
専門的な内容を教えてほしいときに使う。「教授」とは、「学術・芸事を(継続的、組織的に)教え授けること」という意味です。
専門的な知識や技能について、ある程度の期間にわたって教わる際には「ご教授」を使います。
【例文】
- 貴社のノウハウをご教授いただけましたら幸いです。
- この分野について、ぜひともご教授いただきたく存じます。
注意点と使い分けのコツ
【1】文章に用いる
「ご教示」「ご教授」は、どちらも基本的には書き言葉として文章に用いられる言葉のため、話し言葉では使いません。
会話では、
- 教えていただけますでしょうか
- ご指導いただけますでしょうか
- アドバイスをいただけると助かります
などを使いましょう。
ただし、かしこまった場面などでは、お相手に敬意を表して話し言葉として使われることもあります。
【2】「ご教示願います」「ご教授ください」は失礼にあたることも!
「願います」や「ください」は丁寧な命令の表現のため、失礼と受け取られる可能性があります。
- ご教示いただけますでしょうか
- ご教示いただければ幸いです
- ご教授いただきたく存じます
などを使うと、丁寧な印象を与えます。
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いかがでしょうか。
間違って使ったとしても大きな問題にはなりませんが、意味を理解して正しく使い分けられるといいですね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!