おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
今日から、ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムをお届けします。
毎週火曜日の朝、ぜひチェックしてくださいね!
【今週のテーマ】「いただきます」と「ごちそうさま」を丁寧に言おう
普段「いただきます」と「ごちそうさま」を言えている方は多いと思います。ステキですね♪
では、急いでいる時や、周りに誰もいない時はいかがでしょうか?
「…ハッ」とした方が、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
「いただきます」「ごちそうさま」は何のため?
「いただきます」「ごちそうさま」は、どちらも感謝を表す言葉です。
まず、「いただきます」が感謝する対象は、2つあると言われています。
ひとつ目は、食材への感謝。
肉や魚、野菜などに対して「命をいただき、私の命にかえさせていただきます。ありがとうございます」という意味合いですね。
ふたつ目は、全ての人への感謝。
たった一杯のお味噌汁でも、味噌を作る人、葱を栽培する人、それらを運ぶ人、売る人…たくさんの人のお陰で食べられることへの感謝です。
そして
「ごちそうさま(御馳走様)」は、食事を支度してくれた人への感謝。
「馳走」は、「走り回る」「馬を走らせる」という意味があります。車もスーパーも、冷蔵庫もない時代。一回の食事を作るには、その日に走り回って食材を調達しなければいけませんでした。
そんな風に食事を用意してくれたことに対して、丁寧な気持ちを表す「御」、敬う気持ちを表す「様」を付け、「御馳走様」となったそうです。
たった3秒!感謝で心のあり方を育もう
海外では、作ってくれた人や神様に感謝の気持ちを伝えることはありますが、たった6文字でこんなにたくさんの人や動植物に感謝をする言葉は日本にしかありません。
忙しくても、一人でも、たとえパン一個でも、目の前に食事があることを当たり前と思わずに、感謝の気持ちを形にする。
毎日のことだからこそ、大事な心のあり方を育むことができる行動ですね。
両方言っても、たった3秒!
食前食後の「いただきます」「ごちそうさま」を、この1週間、ぜひ意識して過ごしてみてください!
Have a ごきげんday!
☆この連載は<毎週火曜日>更新です。来週もどうぞお楽しみに!