おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:時代とともに変わる「ビジネスマナー」をアップデートしよう
学校とは違い、様々な年代の方と一緒に過ごす「職場」や「会社」。どの年代のかたともスムーズに業務を進めるためには、共通の思いやりである「マナー」が必要不可欠です。
ただし…マナーには、時代とともに変化するものもあります。
今回は、昭和の時代から変化した3つのマナーについて一緒に考えてみましょう。上司、先輩、同期、そして新入社員。お互いがお互いの時代背景を知り、理解を深められるとよいですね!
【1】大事な用事を連絡する時のマナー
以前 ▶ 急な予定変更やお休みの連絡などは、電話が基本。
現代 ▶ ICT化が進んだ現代では、お相手の時間を奪わない、という意味でも、SNSのDMやLINEのメッセージ、メールを使って連絡することも多くなりました。
ポイント
重要なことをメールやSNSツールで連絡するときは「メールでの連絡で申し訳ございません」と一言付けるといいですね。
ただし、「SNS・LINE・メール < 電話 < 対面」であることは変わりません。重要度に応じて、DMやLINE、メールで連絡をしたとしても、後日お会いしたときにお詫びをするなどしましょう。
【2】お見送りのマナー
以前 ▶ 来訪いただいた場合、建物の外まで出て、お相手の姿が見えなくなるまで見送ることで、相手を大切に想う気持ちを伝えていました。
現代 ▶ 外に出たらメールやSNSのチェックをしたい、早く去らないと申し訳ないと気を遣う…と思う方もいるため、オフィスフロアの出口など失礼することも増えてきました。
ポイント
見送る側は「こちらで失礼します」、見送られる側は「こちらまでで大丈夫です」など一言伝えられるといいですね。
大切なのは、どんな場所で見送るのであれ、感謝の気持ちを伝えること。どこでお見送りをするとしても、笑顔で目を見て挨拶をしましょう。

「御社」と「貴社」はどう違う?相手の会社を表す敬語の使い分けマナー
【3】お酌や料理の取り分けは必須?
以前 ▶ お酌や料理の取り分けを率先してできないと、「気の利かない人」と思われてしまうことがありました。
現代 ▶ 自分のペースで飲んだり食べたりしたい人や、気を遣わせたくない、と思う人が増えてきました。
ポイント▶ 最初の一杯はお酌をする、目上のかたから「自分のペースで飲んだり食べたりしよう」と最初に一言伝えるなどすると、周りのかたも安心できますね。
ただし、気を遣わなくても、気は配りたいもの。ずっとグラスやお皿が空いている人には、お互いに、無理強いにならないよう声を掛けられるといいですね。
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いかがでしょうか。他にも今と昔では変わったなぁと、これまで、そしてこれからの自分のふるまいに不安を感じる方もいるかもしれません。
心遣いは時代や状況、お相手によって変わるもの。ということを忘れず、「昔はこうだった」「今はこうだから」ではなく、臨機応変に対応できるといいですね!
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!