おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:知っておきたい「敬称」の使いわけ
封筒や葉書などに宛名を書くとき、会社名には「御中」、人には「様」を付けるのは使いわけができているかと思います。
けれど「係」や「部」、「役職」のあとをどう書くか?については、悩んでしまう方もいるかもしれません。
ということで今回は、敬称の使いわけを確認しておきましょう。
「御中」を使うのは?
「御中」は、グループやチームを対象に使う敬称です。
例えば、会社・組織・団体・会社や団体の一部署・官公庁・学校・会社の「係」や「部」宛に書く時は「御中」を使います。
「様」を使うのは?
「様」は、個人を対象に使う敬称です。
例えば「田中 太郎様」「ご担当者様」など、人を宛名に書くときは「様」を使います。
「殿」を使うのは?
「殿」は、基本的に「目上の人が、目下の人に対して使う敬称」です。お客様や目上の人には使わないように気を付けましょう。
社内向けの文書やメールでは使っても良い、とされていますが、上記の理由があることから、「様」を使う方が無難です。
※官公庁が発行する文書には、かねてから「殿」が使われていました。「様」に統一することが望ましい、とされているものの、現在でも慣習的に「殿」が使われている場合があります。
「先生」を使うのは?
教師や講師・医師・弁護士・議員・作家など、特定の職業の方には、「様」ではなく「先生」を使う場合があります。
その際は、「様」を付けず、「田中 太郎先生」とします。
「敬称の使い分け」まとめ
株式会社○○ ⇒ 株式会社○○ 御中
株式会社○○ 営業部 ⇒ 株式会社○○ 御中 営業部 御中
株式会社○○ 営業部 営業係 ⇒ 株式会社○○ 営業部 営業係 御中
株式会社○○ 営業部 ご担当者 ⇒ 株式会社○○ 営業部 ご担当者様
株式会社○○ 営業部課長 田中太郎 ⇒ 株式会社○○ 営業部課長 田中太郎 様
株式会社○○ 営業部 課長 ⇒ 株式会社○○ 営業部 課長 様 ※役職のあとには、基本的にはなにも付けませんが、名前がわからない場合は付けても良いとされています
株式会社○○ 営業部 田中太郎課長 ⇒ 敬称をつけずそのまま
となります。
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敬称は、自社宛てでも、他社宛てでも使いかたは同じです。団体なのか、個人なのか、で考えるとわかりやすいですね!
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
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