おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「語先後礼」とは?あいさつで大切にしたいマナー
あいさつをするとき、言葉とおじぎ、どちらを先にしていますか?それとも、同時でしょうか?
実は、あいさつの「言葉が先か、おじぎが先か」については、基本とされるマナーがあります!今回は、普段意識せず行っているあいさつのマナーについて、一緒に確認しましょう。
語先後礼(ごせんごれい)・分離礼(ぶんりれい)とは
あいさつの動作で「語先後礼」というマナーがあります。これは、「言葉を先に、礼を後に」という意味です。
語先後礼は、また、「分離礼」とも言われます。「歩きながら」「お辞儀をしながら」など、2つのことを同時にせず、言葉と動作を分けて行うほうが、丁寧さが伝わりますよね。さらに、おじぎをすると頭を下げるため、声が聞き取りにくくなる、ということもあります。
よって、語先後礼(分離礼)が正式とされています。
同時礼とは
一方で、「同時礼(どうじれい)」と言われるものがあります。これは、「挨拶の言葉とおじぎを同時に行う」というあいさつの仕方を指します。
ことばを「発しながら」おじぎをする、というものですね。
挨拶の作法としては、略式のものになります。
おじぎ→言葉はダメ?
語先後礼というマナーがあるとはいえ、必ずしも言葉が先で、おじぎが後であるべき、というものではありません。
マナーとしては語先後礼がよいとされるものの、例えば、離れている場所でお互いを認識したら、先におじぎをして、近寄ってからあいさつの言葉、のほうが自然ですよね。
また、おじぎが先か後かなど、あいさつの際はマナーを考えられると良いですが、それよりも、笑顔で元気よくあいさつをするほうが重要かもしれません。マナーを知りつつも、臨機応変に対応できるとよいですね!
印象の良いあいさつの基本
では、語先後礼という基本マナーを踏まえた上で、印象の良いあいさつの仕方をおさらいしてみましょう。
1. お相手の目を見る
あいさつをするときは、下を向いたままとか、顔を他に向けたままではなく、まず相手の目を見ましょう。
2. あいさつの言葉を「笑顔で元気よく」発する
はっきり、元気に、そして笑顔であいさつができると、お互いに気持ち良いですよね!
3. おじぎをする
4. もう一度お相手の目を見る
この最後のプロセスは意外と忘れがちかもしれません。お相手が見ている・見ていないに関わらず、あいさつの最後、1秒以上お相手の方をしっかりみると、印象アップにつながると思います。
分離礼(語先後礼)か同時礼かは、お相手や状況に合わせて行えるといいですね。

おはようは何時まで?「あいさつ」を切り替える時間とは
いかがでしょうか。あいさつに限らず、動作はひとつひとつ分けて行うほうが、美しく丁寧に見えます。余裕のある時は、2つ以上のことを同時に行っていないか、意識してみてくださいね!
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!