おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「御社」と「貴社」の使い分け方
ビジネスシーンでよく使われる、相手の会社を敬う言葉「御社(おんしゃ)」と「貴社(きしゃ)」。
どちらも意味は同じですが、場面によってどちらを使うかが変わります。
今回は、「御社」「貴社」の使い分け方について一緒に確認しましょう。
どのように使い分ける?
まず、「御社」は話し言葉(口語)で使用します。そして「貴社」は書き言葉(文語)で使用します。
例えば、「御社」は、電話や会話、面接、プレゼンなど。「貴社」は、メール、文書、履歴書などに使われます。
どうして2種類あるの?
相手を敬って言う場合は、「貴殿」や「貴方」など「貴」という言葉が使われます。ですので、もともとは口語でも「貴社」という言葉が使われていました。
しかし、「記者」「汽車」「帰社」など同音異義語が多く、話していると紛らわしいため、現在では、口語では「御社」、文語では以前のまま「貴社」を使うのが一般的となりました。
うっかり使ってるかも!?ビジネスシーンで気をつけたい言葉5選
「二重敬語」に注意しよう!
「御社」「貴社」とも、それ自体が敬語であるため、「様」をつけると二重敬語になります。
「御社様」「貴社様」と言ったり書いたりしないよう気をつけましょう。
「御社」「貴社」を使わない組織も
「社」を使わない組織もあります。
例えば「銀行」の場合、「御行」「貴行」と表現します。病院の場合は「御院」「貴院」、学校の場合は「御校」「貴校」などとなります。
これら組織とやり取りをする時は、「御社」「貴社」を使わないよう気をつけましょう。
面接のコツなどを調べていると、『面接ではこのように話す』例として、そのシーンを想定し、「御社では…」と『書いて』ありました。とても紛らわしいですね!
(私は恥ずかしながら、学生時代に書いた履歴書の控えを見返すと、「御社では」と書いてしまっていました)
就職活動においては、それで「必ず」不採用になる、ということはありませんが、お相手に違和感を与えないよう、正しい使いかたができるといいですね。
話すときは「御」、書くときは「貴」、と覚えておきましょう!
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!