おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ「お椀とお箸を正しい順番で持とう」
毎日使うお箸。
お箸に関するマナーはいろいろありますが、その中でも今週は、「お椀とお箸を持つときの順番」について解説しますね。
お食事をする際、お椀とお箸、どちらを先に手に取るのが正しいのでしょうか?
正解は
「お椀を持つ」
です。
つまり、まずお椀を持ち、その次にお箸を手にとるのがマナーとしては正解です。
お椀とお箸の持ち方4ステップ
1) 両手でお椀を持ち上げる
2) 左手で、お椀の底を支えて持ち、右手を離す
3) 右手の「親指」「人さし指」「中指」でお箸を取る
4) 左手の「中指」「薬指」の間にお箸を挟み(上のイラスト参照)、右手で正しく持ち替える
※この時、指を箸上部に沿わせて滑らせるように持ち替えると、スマートですよ!
理由を知れば簡単!順番の覚え方
お椀は、昔は漆塗りで繊細であり、とても高価なものでした。
そんなお椀をうっかり落として傷つけないように、また、熱いお汁がこぼれてけがをすることのないように、お椀は両手で大切に扱うものとされていました。
落とすと大変なお椀を最初に両手で持ち、落としてもお椀ほど危険ではないお箸を次に…と考えると、覚えやすいですよ!
先にお椀を持って、次にお箸を持つのは、上記のように少し工夫が必要な動作ですが、普段の食事でも意識して練習しておくと、フォーマルなお食事でもスマートにふるまえますよ。
物を大切に扱う、そして、周りの人が安全であるように…と考えられたステキなマナー、ぜひこの機会に身に着けてみませんか。
それではまた次回。Have a ごきげん day!
★この連載は【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!