果物だけじゃない!感謝を伝える「八朔(はっさく)」の行事とは

 

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:感謝の気持ちを伝える「八朔」

旧暦の8月1日は、「八朔(はっさく)」と呼ばれる日です。

「八朔」とは、八月朔日の略で、「朔日(さくじつ)」とは1日のこと。毎月1日に神社にお参りすることを、「朔日(ついたち)参り」と言いますね。

八朔は、現代では8月下旬から9月頃、2023年は、9月15日(金)がその日にあたります。

本格的な収穫を目前にした稲穂が実り始める時期で、昔から豊作祈願の行事が行われたり、田んぼの実りを祈願したりすることから、「田の実の節句」と呼ばれ、「田の実」⇒「頼み」として、よく頼み事をするお相手(お世話になっている方や親族など)に、感謝の気持ちを込めて新しく収穫した穀物を贈っていたそうです。

稲穂

この八朔の贈答の風習が、今のお中元になった、という説もあります。

京都の祇園では、今でも、新暦の8月1日に、舞妓さんや芸妓さんがお世話になっている師匠やお茶屋さんへ、感謝のあいさつ回りをする「八朔」という行事が行われています。

京都

一般には、八朔のあいさつはなくなってしまいましたが、そんな風習や行事があるんだということを知る良い機会!

今の自分があるのは、今までたくさんの人にお世話になったからです。

大好きな人も、苦手な人も、その人たちのお陰で沢山のことを学べ、そして成長できました。

八朔の日、まずは、ご両親やご先祖様に感謝して、他にもご縁のあった方々を思い出しながら「ありがとうございます」と感謝できる日にしたいですね。

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

毎日ごきげん!心地よく暮らすためのマナーレッスン

マナー講師 林慶子さんの「毎日ごきげん!心地よく暮らすためのマナーレッスン」
Written by

林 慶子(マナー講師)

(好印象マナー講師)

福岡県出身。イギリスの幼稚園や小学校で日本文化を教えるインターンシップに参加後、こども英会話スクールマネージャー、アウトソーシング会社で新卒採用業務などの経験を経て、ANA客室乗務員として約11年勤務。
国内・国際線チーフパーサーや、国際線ファーストクラスを担当。インストラクターとして各種訓練に従事。在職中に心理カウンセラーの資格を取得。
ANA退職後、今まで培った経験と心理カウンセラーの資格を活かし、『好印象マナー講師』として起業。
LIFE JEWELER=人生を輝かせる人 として、カタチだけではなく心遣いを伝えるためのマナー、周りの人だけではなく自分もHappyになるマナーをコンセプトに、研修・講座を開催している。
【HP】https://lifejeweler.net/
【Instagram】https://www.instagram.com/life.jeweler/

連載記事一覧

朝美人スタイルの人気ランキング