人生を「やらなきゃ」ばかりで埋めない!「やりたいこと」を見つけるヒント

 

「朝活手帳」の著者 池田千恵さんの連載「朝ノートで作る!マイストーリーの育て方」では、朝時間を活用して人生を変えた池田さんに朝時間×ノートの使い方、考え方をご紹介いただきます。ノートを用意して、一緒に朝ノート習慣をはじめませんか?

第16回:「やらなきゃ」と「やりたい」をごっちゃにしないノート術(前編)

おはようございます!朝イチ業務改革コンサルタントの池田千恵です。

この連載では、朝時間でノートに自分の過去(自分が紡いできた物語)や未来(これから紡ぐ物語)を描くことで、小さいころからの夢やワクワク、興味の向かう先を思いだし、未来の夢につながる「道しるべ」を見つける方法を紹介します。

連載16回目の今回は「やらなきゃ!」と「やりたい!」が混ざらないノートの書き方について解説します。

「やりたい」のにできない…一番の理由って?

私は「攻めの朝活」で人生を変えるための時間管理、目標達成の方法を長年指導していますが、「朝活したいのにできない」「やりたいと思っていることがあるのに、どうしてもできない」と悩む多くの方が陥る問題があります。

それは

「本当にやりたいこと」と「やりたいと思いこんでいる(思い込まされている)こと」の区別が、自分の中でアイマイになっている」

という問題です。

本当にやりたいと思っていること=Want

今後の将来を考え「やらなきゃやばい」と思っていること=Have to

と考えるとわかりやすいでしょう。

「やらなきゃ!」を続けられる人はほとんどいない!?

深呼吸する女性

Have to とWantは、日本語にするとどちらも「○○したい」ともいえるので、どちらか判断がつかなくなってしまうことがあります。

例えば、「掃除したい」を例にあげましょう。

  • 「床がピカピカになっていくプロセスって、超気持ちいいし楽しい♪最高!」ならば「掃除したい(Want)
  • 「掃除しないと部屋がぐちゃぐちゃで気持ち悪いから…」ならば、本当は「掃除したい」んじゃなくて、「掃除しなきゃ(Have to)

この微妙な違いをごっちゃにして「○○したい」と同じ言葉でまとめてしまうと、いつまでたってもモヤモヤが晴れないんですよね。

早起きしたいのにどうしても続かない、という方は、朝イチで「Have to」をしようとしていませんか?

早起きは慣れていない人にとっては生活時間の朝シフトなので眠く、つらいのは当たり前。そんなつらい中で、さらに「Have to(やらなきゃ)」をするということは、つらいの二重奏です。

人間、つらいことをずっと続けられることなんてできません。

それに「しなければならないこと」を先にやり、余った時間で「したいこと」をしようとしても、いつまでも余った時間などできません。

「やりたいこと」を考える時は、「Want」なのは「Have to」なのかを明確にして、どうせなら楽しく続けられる「心からやりたいこと(Want)」を見つけていきましょう。

その「○○したい」は自分基準 or 他人基準?

ノートとPC

このHave toとWantの区別がつかなくなるのは、自分の基準と他人の基準がアイマイになってしまっているときが多いようです。

「○○したい!」と思ったとき、その「したい!」は果たして

  • 自分基準の重要度(純粋に楽しいからやりたい)」なのか
  • 自分以外の誰か基準の重要度(やったほうがいい/やらないとまずい/やらないと人でなしだと思われてしまう/このくらいしか私はできないし、等)」なのか

を自分の中でハッキリしていきましょう。

その上で、自分基準の重要度が高いものに取り掛かる時間を優先して確保し、自分以外の誰か基準の重要度に惑わされないようにしていくと、自由にできる時間がどんどん増えていきますよ。

「やらなきゃ(Have to)」で時間がパンパンになって、やりたいことができていない…という方は、まずはどちら基準化を明確にし、自分基準で重要なこと(Want)が見えなくなる状態から卒業していきましょう。

…とはいえ、長年しみついた思考習慣で、Have to と Wantの区別がよくわからない…という方も多いもの。そこで、明日公開予定の後編では、自分のWantを見つけるための朝ノート活用法についてお伝えします。どうぞお楽しみに!

☆本連載は毎月1日・2日の公開です。

☆後編「人に振り回されない!「自分軸」が見つかる朝ノートの書き方」は、3/2(火)公開予定です。

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝ノートで作る!マイストーリーの育て方

Written by

池田千恵

株式会社朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。

外食企業、外資系企業を経て現職。経営戦略としての朝時間活用の仕組みを構築しているほか、個人に向けては会社員のまま成果を出しつつ自分だけの商品を作り、本業以外にも収入経路を持つ方法を朝活で学ぶコミュニティ「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/を主宰。12年連続プロデュースの「朝活手帳( https://asajikan.jp/article/212337 )」など著書多数。

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