「朝活手帳」の著者 池田千恵さんの連載「朝ノートで作る!マイストーリーの育て方」では、朝時間を活用して人生を変えた池田さんに朝時間×ノートの使い方、考え方をご紹介いただきます。ノートを用意して、一緒に朝ノート習慣をはじめませんか?
第9回:自分の「好き」を集めると、朝はもっと楽しくなる(後編)
おはようございます!朝イチ業務改革コンサルタントの池田千恵です。この連載では、朝時間でノートに自分の過去(自分が紡いできた物語)や未来(これから紡ぐ物語)を描くことで、小さいころからの夢やワクワク、興味の向かう先を思いだし、未来の夢につながる「道しるべ」を見つける方法を紹介します。
前回の記事では、早起きしたいのにできない理由について分析し、解決策として自分の「好き」を100個挙げてみる提案をしました。今日は、その「好きを100個挙げる方法」を、具体的にどうすすめるかについて解説します。
「好きを100個」は気負わずはじめよう
「朝起きて何をしたいか分からない」「早起きできない」と悩む理由は、次の2つ。
- 【1】「早起きして何をするか」を決めていない
- 【2】本当は「好きでないこと」を朝やろうとしている
これらの解決法としてわたしが提案するのは、ノートに自分の「好き」を100個書くことです。
100個というとびっくりするかもしれませんが、「本を読むのが好き」「コーヒーと一緒におやつを食べる時間が好き」など、朝と関係ない内容でも問題ありません。モレやダブリは気にせずOK!主語と述語を揃えたりしなくてOK!
こんな小さなことでもいいのかな?と迷っても、どんどん書いていくのがコツです。頭も心もやわらかくして、気軽に試してみてください。
ノートに100個も「好き」を書くと、その100個をひとつずつを毎日朝イチで実行できます。つまり、「朝することがない」がなくなります。
「好き×100個」で、夢に輪郭が見えてくる
また、100個も書けば、自分の興味の方向性や、「早起きして勉強したい」という言葉に隠されたホンネが見えてきます。
例えば「朝活で勉強したい」理由は何か?と聞かれて明確にパッと言えなくても、「好き」を書き出していくうちに
- 知らない世界を知るプロセスが好きだから、私は勉強が好きなんだ
- やればやるほど効果が見えるから、私は勉強が好きなんだ
といったように、朝活で勉強したい「本当の理由」まで分かるようになります。
同じことを何度も書いてしまった、という方は、つい何度も書いてしまうことこそ、自分が心から好きで、ゆずれないことかもしれません。ダブリがあったらそこを丁寧に観察してみましょう。
それでも書く手が止まってしまった時は、発生した単語を、連想ゲームのように繋げていくのもいいですね。例えば「ドライブが好き」→「運転が好き」→「助手席で景色を見るのが好き」→「遠くに行くための計画をするのが好き」…といったように連想を繰り返すと、ぼんやりとした「好き」に輪郭がついてくるのを感じられるでしょう。
グッときた「好き」に印をつけよう!
書き終わった100個を、ひとつずつ朝の時間で実現していくだけで、朝活が充実したものになりますが、さらにレベルアップしたいときは、グッときた「好き」に印をつけ、グループ分けしてみましょう。
100個も書くと自分の琴線に触れる言葉が見つかります。響く言葉に印をつけていくと、自分の志向がだんだん見えてきます。
例えば
- 好きな時に好きなことを好きな場所でするのが好き
- 時間に追われない生活が好き
- 表も裏も知った上であえてポジティブを見出すことが好き
- 人の良いところを引き出すことが好き
…といったように、具体的な「好き」の輪郭がだんだん見えてくることに気づくでしょう。自分の「好き」の輪郭がクッキリしてくると、その「好き」を叶えるためには、どんなライフスタイルがいいのか、どんな仕事が理想か、そのために朝に何をしたら良いのかもおのずと見えてきますよ。ノートとペンだけあれば、今すぐ「好きを100個書き出す」ノート術、ぜひお試しください!
☆本連載は毎月1日・2日の公開です。
☆前編「早起きできない…を解決!わたしの「好き」を集める朝ノート術」 >> https://asajikan.jp/article/188845