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休日の朝のための読書リスト。ショート・トリップへ出たくなる本4選

 

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、ショート・トリップに出たくなる本

お休みの日にちょっと早起きをして、ショートトリップに出かけませんか。気持ちよく晴れていても、雨がしとしと降っていても、きっと心に残る旅になる。おいしいパンのある町へ、風情ある城下町へ、のんびり鉄道旅へ。気軽に小さな旅をしたくなる4冊をセレクトしました。

地元パンに誘われて。

郷土菓子やご当地パンを愛する甲斐みのりが、全国を旅して集めた「地元パン」を紹介した本。日本各地で愛され続ける名物パンと出会えます。

地元パンの物語を知れば、あの町この町を訪れてみたくなる。昔なじみのパンに会いに故郷へ帰りたくなるかもしれない。おいしいパンからはじまる旅はいかがでしょう。


地元パン手帖
著者:甲斐みのり
出版社:グラフィック社

ローカル線に誘われて。

能町みね子の愉快なローカル線の旅エッセイ。旅が好き。鉄道が好き。各駅停車が好き。古い駅舎が好き。いつも計画を立てずに旅に出て、気になる駅があったら降りてみる。なにより「途中の駅」を味わうのが好きなのだそうです。

鉄道の高架下に広がる異空間、工場と工場の真ん中を縫って走る電車、北国の駅の琺瑯看板、山あいの集落にある無人駅。わび・さびの世界に旅情が漂います。気ままな旅の醍醐味にあふれた一冊をぜひ。


うっかり鉄道
著者:能町みね子
出版社:幻冬舎

城下町に誘われて。

イラストレーターの安西水丸が「ちいさな城下町」を旅する。日本全国二十か所の城下町を案内します。著者の城下町の好みは十万石以下あたり。その規模の城下町=ローカル城下町の雰囲気が好きなのだ。写真は一枚もない。味わいのある絵が想像力をかきたてます。

歴史に思いを馳せ、町の人の暮らしに触れ、土地のおいしいものを食べる。こぢんまりとした城下町だからこそ味わえる良さがこの本に凝縮されています。安西水丸さんの最後のエッセイ。かみしめるように読みたい一冊です。


ちいさな城下町
著者:安西水丸
出版社:文藝春秋

おいしい匂いに誘われて。

人気エッセイストの平松洋子が紹介する、とっておきの東京の味180店。町歩きの楽しさも満喫できます。

平松さんは秋になるとりんごの紅玉が恋しくなる。それなら、神保町にカレーと焼きりんごを食べにいこう。冬空が美しい土曜日は、ドーナツを買いに代々木上原へ。赤坂の韓国料理、深川のどじょう鍋、銀座のハイボール……。心に残る味は、東京の町の記憶と分ちがたく結びついています。

食べものの魅力とともに、ごちそうにたどりつくまでの空気が、とてもいい感じで伝わってきます。


焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き
著者:平松洋子
出版社:新潮社

くわしくはこちらの記事をどうぞ。
『地元パン手帖』
『うっかり鉄道』
『ちいさな城下町』
『焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き』

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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