今日のカフェボンボンは、旅へと誘う本の第二弾。
安西水丸の『ちいさな城下町』をお届けします。日本全国二十か所の城下町を紹介しています。
『ちいさな城下町』
著者:安西水丸
出版社:文藝春秋
イラストレーターの安西水丸さんが、ちいさな城下町を旅する。写真は一枚もない。味わいのある絵が想像力をかきたてます。
著者の城下町の好みは十万石以下あたり。その規模の城下町=ローカル城下町の雰囲気が好きなのだ。
たとえば、新潟県の村上城址を訪れたときには、小高い山から町を眺め、歴史に思いを馳せる。そして、定宿の露天風呂から夕日を眺めれば、この町で造られている日本酒「〆張鶴」が待っている。〆張鶴は水丸さんが世界で一番好きなお酒だったそうです。
城下町らしい面影、旅にまつわるエピソード、土地の美味しいもの。こぢんまりとした城下町だからこそ味わえる良さがこの本に凝縮されています。
本書は、今年の3月に急逝した安西水丸さん最後のエッセイです。城下町シリーズ第二弾、第三弾も読みたかった。
Love, まっこリ〜ナ
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