今朝のカフェボンボンメニューは、『焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き』。「美味しさがとろける本」特集の第３弾をお届けします。
人気エッセイストの平松洋子が紹介する、とっておきの味180店。町歩きの楽しさも満喫できます。
『焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き』
著者：平松洋子
出版社：アスペクト
美味しい匂いや気配に誘われて、東京の町から町を歩き回る。
食べものの魅力とともに、ごちそうにたどりつくまでの空気が、とてもいい感じで伝わってきます。“自分だけの町の地図”を思い浮かべて、今日はこれにしようと決める。そのセンサーの感度がとてもよい人なのだと思う。
ドーナツを買いに代々木上原へ。冬の土曜日、空は晴れ。ぽっかりあいた時間には、揚げたてのドーナツと熱々のコーヒーが似合う。それも、ちょっと電車に乗って途中下車したくなるような町がぴたっとくる。
秋になるとりんごの紅玉が恋しい。それなら、神保町にカレーと焼きりんごを食べにいこう。赤坂の韓国料理、深川のどじょう鍋、銀座のハイボール……。心に残る味は、東京の町の記憶と分ちがたく結びついています。
食後の余韻もまた大事。今日のごちそうさまが明日につながる幸福なひとときです。
平松洋子さんの「朝時間」は、お母さんのおかゆ。
熱を出して学校を休んだときに口にした、忘れられない母の味です。
本のお供には、プレーンなドーナツをどうぞ！
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＊美味しさがとろける本特集『あんこの本』
＊美味しさがとろける本特集『東北おやつ紀行』
＊美味しさがとろける本特集『キャベツ炒めに捧ぐ』
Love, まっこリ〜ナ
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