今日のカフェボンボンの本棚は、『味なメニュー』。
人気エッセイストの平松洋子のおいしいノンフィクション。人気店のメニューから愛される味の秘密を読み解き、食べる喜び、選ぶ楽しさをつづります。
『味なメニュー』
著者:平松洋子
出版社:幻冬舎
なにかと気忙しい日々、ひと息つきたいときは何するの? そうねぇ、気のおけない店にふらっと入って、壁の品書きを眺めつつしみじみするなんていいんじゃない? ちょっとオツなメニューでね。
そんな願いに応えてくれるのがこの本。銀座のシチュー、道頓堀のおでん、大衆酒場のつまみ、キッチンカーのランチ、フルーツパーラーのホットケーキ……。
メニューは文学、ときにはドキュメンタリーだと著者はいう。たとえば、居酒屋のメニューは豪放磊落な酔いどれ小説、定食屋の黒板書きの日替わりメニューは日記文学。
もり、かけ、たぬき、きつね、月見。そば屋のメニューは「一編の詩」。メニューが豊かに語る店ほどおいしいのかもしれない。
味なメニューの「朝時間」は、昔ながらのジューススタンド。朝もやのけむる街角で、冷たいいちごミルクをいかがですか。
Love, まっこリ〜ナ
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