朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、日帰り旅に出たくなる本。
休日の朝、予定がなかったら、ちょっとそこまで。日帰りの旅に気軽に出かけたくなる本を選びました。心のなかに地図を広げてリフレッシュしてくださいね。
自由な心で。
詩人・銀色夏生の小さな写真集のような詩集。日本各地の風景や花の素敵な写真が心を穏やかに鎮めてくれます。
木漏れ日がきらきらしてる。花が揺れている。心も揺れている。待って、このまま少し立ち止まっててもいい? この本を読んでいるとそんな気分になるのです。空を見上げて、野性的な花たちの匂いをかいで、果てしなく続く道を前に呆然としてみたい。銀色夏生の写真はまるでロードムービーのなかの風景のようです。
「結局は/どれだけ心が遠くまで飛んでいけるかって/ことだったんだ」(『詩集 夏の森』より)』自由を探しに行きたくなる一冊をどうぞ。
『詩集 夏の森』
著者:銀色夏生
出版社:KADOKAWA
お墓まいりの旅。
作家の山崎ナオコーラが昔の作家に会いに出かけるエッセイ集。太宰治、谷崎潤一郎、永井荷風、夏目漱石、幸田文、森茉莉、有吉佐和子ら二十六人のお墓まいりをつづります。
著者はその人に合った花を選び、作家の人生と作品に思いを馳せながら会いにいく。そして、お墓の前で憧れの作家たちと心を通わせます。
お墓まいりの道中の描写が楽しく、そのときの著者の気分が伝わってきます。夫とふたりでのんびりおにぎりを食べたり、あったかい甘いうどんで腹ごしらえをしたり。小さな旅のようなお墓まいりに出かけてみたくなります。文学案内としても楽しめるエッセイをぜひ。
『文豪お墓まいり記』
著者:山崎ナオコーラ
出版社:文藝春秋
樹木さんぽへ。
身近な自然のなかで出会うことができる樹木を紹介した本。旅する気分で自然を感じに出かけましょう。
庭や公園、街路などで見かける身近な樹木をオールカラーで紹介。樹高、花や果実の時期、紅葉の様子など、木の特徴がよくわかります。子どもに樹木のことを教えてあげるときにおすすめのフレーズも、このシリーズの楽しみのひとつ。ケヤキの木は箒のようなかたちになるよ。クリのいがの中に3個の実が入っているよ。ヤマモモの果実は甘酸っぱくておいしいよ。コウヤマキは恐竜時代から生きのびてきた種類だよ……。
好きな木を見つけたらまた会いに行きたくなる。秋の一日、樹木さんぽに出かけませんか。
『子どもに教えてあげられる 身近な樹木図鑑』
著者:岩槻秀明
出版社:大和書房
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『詩集 夏の森』
*『文豪お墓まいり記』
*『子どもに教えてあげられる 身近な樹木図鑑』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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