朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』。
「台所」をテーマに市井の人たちの物語をつづったノンフィクションです。朝日新聞デジタルマガジンの人気連載「東京の台所」から生まれた一冊、新刊です。
『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』
著者:大平一枝
出版社:毎日新聞出版
台所は新たな生活の始まりの場所であるけれど、いったん立ち止まったり戻ってこられる場所でもある。しばらく離れていたとしてもいつでも帰ってきていいよと迎えてくれる場所。そうしてまた暮らしが続いていく。この本に書かれたさまざまな人生を読みながら、台所は再出発の場所でもあるのだとあらためて思う。
「東京の台所」シリーズ最新刊となる本書では、人生を再び歩き出した人たちの台所を取材し、その方たちが語るストーリーをていねいにつづっています。
連載時から何度も読み直していたのは「父と娘の船」。妻を亡くし中学生の娘さんとふたり暮らしをする父親の台所の物語です。野菜を食べたがらない娘のために工夫を重ね、毎朝おいしい野菜スープを作る。ごはんを作り続けることで父と娘の生活が明日につながっていく。那覇の琉球衣装店を営む90代の女性、東京から移住した20代の女性の「沖縄の台所」は、どちらもバイタリティーあふれる暮らしぶりが印象的です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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