おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。
冷蔵庫の中で「ムダ使い」が起こっていない?
4月も幅広いジャンルで値上げが続き、家計のやりくりがますます大変になっていますね。中でも値上げが気になるのは、やはり食費。レジャーや服飾費などと違い、食事は毎日必要なもの。できるだけ安い食材を選んだとしても、食事を完全にカットすることはできないため、「食材をどう使うか・調理するか」がさらなる節約のポイントになります。
そんな食費ですが、私がFPとしていろいろな方とお話をしていると、お金が貯まる人は、無駄なく食材を使い、食品ロスを少なくしながら上手に節約しているようです。
そこで今回は、お金が貯まる人にお話を聞く中で気づいた、節約上手さんの「冷蔵庫にないもの」を4つ紹介します。
【1】いつの間にかびんが溜まる「たれ」
すきやきのたれ、生姜焼き・豚丼のたれ、しゃぶしゃぶのたれ…。これら、市販の「たれ」のびんがあると、一発で味が決まって簡単に美味しく調理できますよね。
けれど、レシピを調べてみると実は家にある調味料を合わせれば作れるものがほとんどです。
メニューごとにたくさんのたれを用意していても、使い切れずムダ使いになることもあるので、「たれ」に頼らず調理している節約上手さんが多いようです。
賞味期限を過ぎた、使いかけのたれのびんがたくさん並んでいる方は、料理にあわせて「たれ」を自作してみては?冷蔵庫の中がすっきりして、ムダ使いが減るかもしれません。
【2】お弁当についていた「しょうゆ」
「せっかくついていたし、もったいない」と思って、お弁当やおそうざいについていた、けれど使わなかったソースやしょうゆ、餃子のタレなど冷蔵庫のドアポケットなどに入れっぱなしにしていませんか?
お金が貯まる方に聞くと、これらおまけの調味料は、ためずにちゃんと普段の食事や料理に使っている方が多いです。
新鮮なうちに使い切ることは、食品ロス防止にも繋がりますね。
【3】使いかけのまま残りやすい「粉類」
てんぷら粉、ホットケーキミックス、お好み焼き粉…など、使いかけの粉製品が残っていたら要注意です。粉類は開封すると品質が低下するので、見かけではわからなくても傷むことがあり、食中毒の原因になります。
また、冷蔵庫の中で場所を取りやすいこともあり、常備しない節約上手さんが多いようです。
天ぷらを揚げたり、お菓子、パンを焼くときは、小分けになった使い切れる量の袋を買うか、メニューをアレンジして早めに使い切ってしまいましょう。
【4】最後まで使い切れない「こだわり調味料」
ゆず胡椒、XO醤や豆板醤、天然塩や要冷蔵の醤油など、高級食材店や旅先で見つけるとつい買ってしまう、こだわりの調味料。
買う時は魅力的ですが、使い道が限定されているこれらの調味料は、少量でも使い切るのが難しいものです。
数回しか使わない調味料は、たれなどと同じくムダ使いの原因になります。節約したいなら、使い切れるものだけ選んで手に入れるようにしましょう。

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まとめ
お金が貯まる人の冷蔵庫は、使う目的が明確な食材と、シンプルな調味料が入っているので、奥まで見やすい状態。「あるもの・ないもの」がひと目で分かるので、ムダな買い物が減るのかもしれません。
ムダ買いを減らして食品ロスを少なくすれば、食費が節約でき、貯金できる額が増えるはずです。
まずは、自分の家の冷蔵庫をチェックしてみましょう!