おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。
さて、夏休みシーズンに入り「旅行や帰省、夏休みの特別支出が大きい…」とため息をついていませんか?
「こんな時こそ家計簿をつけよう!」と思っても、慣れないと手間に感じて、断念しがち。
そこでおすすめしたいのが、一行でOKの「一行家計簿」です。
「一行家計簿」をつけてみよう
一日でお金を使う場面は、どのくらいありますか?
出先でコーヒーを買って、ランチして、帰りに食材を買いにスーパーへ…このケースでは、お金を使ったのは3回ですね。
また、今は支払い方法もさまざまです。コーヒーは自販機で現金を使い、ランチはPayPay、スーパーはクレジットカード…など、便利な一方で、支出管理がしにくくなっています。
では、簡単にできる「一行家計簿」のつけ方を確認してみましょう。
簡単3ステップ!「一行家計簿」のつけ方
ステップ1:その日の支出ふり返り
一日の終わりに、その日の支出をふり返ります。なお、支払いをする際、もらえるところではレシートを必ずもらっておくことがポイントです。
ステップ2:「一か所一行」で合計額をメモ
お金を使った場所で複数のものを買ったとしても、「一か所一行」を基本にして、合計額を手帳にメモします。
例えば、スーパーで食品、日用品をたくさん購入した場合でも、明細は書かず、そこで支払った合計額を記入します。
ステップ3;請求月を確認にする
ステップ2の支払い金額を確認し、後払いになる分はマーカーでチェックし、翌月請求になる金額は月ごとに累計していきます。
この一行家計簿のポイントは、メモする時に、レシートの内容(明細)を確認して無駄遣いはなかったかチェックすることです。
ただ金額を書くだけでは、単なるおこづかい帳になってしまうので、支出の振り返りが大切です。
明細を1つずつ家計簿に記入するのは大変ですが、合計金額を一行だけ書いて、明細はレシートで確認するだけなら簡単にできますし、無駄遣いチェックもできます。
また、ステップ3では、後払いにした分がいくらなのかを確認、把握することで、一日、または一か月でいくら自分が使っているのかが分かります。これにより、収入に対して支出は適当なのかを判断できるようになります。
習慣化のコツは?
この一行家計簿は、毎日の習慣にすることが大切。
お財布の中身を必ず出す時間を、帰宅後の決まった時間にルーティン化すること(例えば、夕食後、お風呂上りなど)、そして、「3分だけ」などゆるく目標を決めるのがおすすめです。
まとめ
一行家計簿には、食べたものをすべて書く「レコーディングダイエット」のように、書くのが面倒になりお金を使わなくなる効果も期待できますよ!
連休が多く、さらに支出が増えやすい9月にむけ、「一行家計簿」で家計のダイエットを始めませんか?