おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載では『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。
いよいよクリスマスが近づいてきました。ボーナスが出ても、忘年会やクリスマス会でお金は出ていくばかり。自分の貯金がどこにいくらあるのかすらわからない…そんな状態になっていませんか?
自分が持っているお金を年末までに確認しておくと、来年の貯金目標が立てやすくなりますよ。
今回は、年末までにしておきたいお金のことの2つめとして、「資産管理表」作りについて紹介します。
「資産管理表」とは?
資産管理表は、ズバリ、自分の資産がどこにいくらあるかリストアップしたものです。
資産には、貯金や投資などのプラス資産はもちろん、奨学金や分割払いのカードローンなどのマイナス資産もあります。忘れている資産が意外とあるため、一度しっかり確認してどの資産をいつまでにどれくらいに増やすか目標をたてるきっかけになります。
「資産管理表」を作るために必要なもの
まず、資産管理リストを作る前に、以下のような、資産残高がわかる資料を準備しましょう。保険の解約金やローンの残高を確認しようとすると、それなりに時間がかかります。一気に取り組むのがおすすめです。
事前に準備したい資料
- 貯金通帳
- ネット銀行やネット証券のパスワードがわかる資料(iDeCoやつみたてNISAの残高を確認)
- 保険証券(解約金がある保険があれば、今解約したらいくらになるか確認しておく)
- 給与明細
- 財形貯金の残高がわかる資料
- 奨学金やボーナス払いなど後払いしているものがあれば残債額と金利といつまで返済が続くか確認
- 住宅ローン、マイカーローンなどがあれば返済予定表
資産残高がわかる資料の準備ができたら、次の順番で、プラスの資産を書き出していきます。
【1】どこの金融機関か(〇〇銀行、□□証券、△△保険など)
【2】その資産の種類は?(普通預金、定期預金、財形住宅、終身保険、個人年金保険、iDeCo、◎◎社の株100株、つみたてNISAなど)
【3】その資産の残高は?
続いて、マイナスの資産があれば書き出します。
【1】どこの金融機関か(〇〇銀行、□□証券、△△保険など)
【2】その資産の種類は?(奨学金、カードのボーナス払い、冷蔵庫の分割払いなど)
【3】その資産の残高は?(ローン残高20万円 金利5% 2025年5月までなど)
資産の内訳を調べる時間次第ですが、資産管理表の記入そのものは、一般家庭でしたらおおよそ1時間で完成すると思います。
この「資産管理表」を半年ごとに書き出すことを習慣にすると、どの資産をどのように増やしていくか計画をたてやすくなりますよ。
ぜひ、今年の年末までに作成して自分の資産の総決算し、来年の目標をたてていきましょう!