【朝の恋愛小説:やっぱり朝は二度寝が好き 】 Vol.50(最終回) やっぱり朝は、二度寝が好き!

 

【朝の恋愛小説】 Vol.50 やっぱり朝は、二度寝が好き!

わたしは、大人げなく、誠士の胸に飛び込んでいた。

Beautiful ladyは舌打ちして、どこかへ消えてしまったけど。

親愛なるお店の人たちは、拍手でわたしたちを見守っている。

 

数ヶ月後————

 

「ふぁ、ねみぃ」

「誠士、起きて〜エッグベネディクト出来たよ」

「いいぢゃん、今日は寝ようよ、サタデーだよサタデー」

「あ、そうか」

がぶっと私を包んでくれる人。

「ふぁ、やっぱり朝は——、二度寝が好きー!」

そう、ありのままのわたしを見てくれていた人。

苦手な朝も苦手なまま、一緒に楽しんでくれる人。

 

でもね、愛される努力も惜しまないこと。

そう簡単に、苦手な朝は克服できないけど、この人との朝は、ずっと楽しめそうです。

終わり

 

(この小説の連載は今回で終了です。毎日お読みいただき、ありがとうございました!)

 

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物語の登場人物

立川萌乃(もえの) 28歳

静岡出身。銀行の一般職。趣味で、フラワーアレンジメントをならう。早起きできる朝美人に憧れている。

新城雪乃(ゆきの) 28歳

萌乃と同じ高校時代からの友人。なんでも出来る格好いい人物として萌乃からは頼りにされている。

藤井倫太郎(りんたろう)28歳

萌乃、雪乃と同じ高校のサッカー部出身で東京の大学へ進み、留学。外資系投資銀行につとめるいわゆるエリート。

木村ことみ 28歳

萌乃の同期で、同じ支店にずっと勤めている。常識人であり現実主義者。

柳原誠士(せいじ)28歳

萌乃とことみの同期入社である、総合職の銀行マン。

近藤裕太(ゆうた)24歳

萌乃がフラワーアレンジメントの教室の隣にあるパーソナルトレーニングスタジオのトレーナー。

 

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朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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