夜中に目が覚めてしまう原因。熟睡を妨げる生活習慣って?

 

連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます

今回のお悩みテーマは…「夜中に目を覚まさず朝まで眠るには?」~前編~

朝までぐっすり眠りたいのに、夜中に何度も目が覚めてしまいます。途中で起きずに眠り続けるためのコツはありますか?

夜中に目が覚める原因を見極めよう

寝苦しい

疲れていても寝不足気味でも、夜中に目が覚めてしまって損した気分になることがありますよね。このことを睡眠の専門用語では「中途覚醒」「熟眠障害」と言います。

この中途覚醒や熟眠障害を解消するためには、その原因を知ることが重要です。

中途覚醒には様々な原因が

悩む女性

  • 朝寝坊した時
  • 30分以上の長い昼寝をした時や、夕方以降に仮眠をした時
  • 朝からずっと太陽の光を浴びなかった時
  • まったく運動をしていない時
  • お茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物を頻繁に飲む、または夕方以降に飲んだ時
  • 不規則な生活をしている時
  • 食事時間が不規則な時
  • 心配事やストレスが多い時、興奮状態にある時
  • 夜中でも照明をつけている、騒音振動がある時
  • 寝室の温度湿度が高い、または低すぎる時
  • お酒を飲んで寝た時
  • 寝具やパジャマ類が合っていない時
  • を服用している時(薬によっては睡眠に影響することがあります)
  • かゆみ痛みがある時
  • 頻尿
  • 老化

…いかがでしょうか。中途覚醒の原因は、ざっと挙げただけでもこんなにあります。最後の “老化” は防ぎようがありませんが、それ以外は生活習慣で改善できます。項目をチェックして、思い当たることやできることを洗い出してみましょう。

なお今年の夏は多くの方がコロナによるストレスを抱えているだけでなく、異常な暑さが続いています。そのせいで眠りが浅くなり、中途覚醒が起きている方が増えていると考えられます。

日中や寝る前の習慣、そして寝室環境を見直して、いつも以上に規則正しい生活を心がけてみてください。

※一晩に3回以上目が覚めることが週3日以上あり、かつ1ヶ月以上その状態が続く場合は、中途覚醒ではなく、不眠症やうつなどの病気が隠されていることがあります。早めに専門医に相談するようにしてください。

後編の記事では、夜中に目が覚めない質の良い睡眠をとるために欠かせない、体内リズムの整え方をお伝えします。

☆後編は、8月24日(月)朝4時に公開予定です。

 

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睡眠改善シニアインストラクターによる睡眠の悩みを解決するヒント♪ [更新終了]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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