連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます!
今回のお悩みテーマは…「睡眠とお酒の関係」〜後編〜
(お悩み)「寝酒」という言葉がありますが、寝る前のお酒には本当に睡眠効果があるのでしょうか?毎日心地よく眠るための、お酒との付き合い方が知りたいです!
(前編「“寝酒”ってどうなの?「眠るための飲酒習慣」を見直すべき理由とは」 >> https://asajikan.jp/article/209520 )
アルコールを飲むと血行が良くなり、スッと力が抜けて気分が良くなるので、仕事モードから夜モードに切り替えるのに利用するのはよいでしょう。快眠するために気を付けるべきは、飲む量、そして、飲む時間です。
【飲む量】毎日飲むのはNG!適量を楽しもう
アルコールを飲み始めたばかりの時は少量で眠たくなりますが、飲酒が習慣になると徐々に耐性ができるため、飲酒量が増えてしまいます。
健康や快眠のためには、日本酒なら一合、ビールなら大瓶1本程度にするのが理想です。眠たくなるまで飲み続けるような飲み方はしないことが大切です。
また、夕飯を作りながら飲み始め、夕飯でも飲み、また寝る前にも飲む…さらにそれを毎日続けているという方は、快眠の妨げになるだけでなく、肝臓や胃腸などにも良くないのでご用心。女性でもアルコール中毒になる人は少なくありません。
年齢が高くなるほど睡眠の質は低下してしまうので、ついついアルコールに頼りたくなってしまいがち。けれども、快眠のためにはお酒ではなく、規則正しい生活、運動、入浴を実践するようにしましょう。
また、ご存じのようにタバコ、カフェインにも覚醒作用があるので、お酒とあわせて摂り過ぎに気をつけてくださいね。
【飲む時間】お酒は「寝る2~3時間前」までに
お酒を飲む時間については、寝る直前ではなく、夕飯時など寝る2~3時間前までにすること。
アルコールは、その量によって鎮静方向へ作用することもあれば、逆に覚醒作用として働くこともあります、心の状態やその人の体質、その日の体調によっても異なりますが、お酒は寝る直前まで飲み続けず「早めの時間に適量」を心がけましょう!
毎日心地よく眠り、快適に目覚めるための「お酒との付き合い方」について解説しました。
量や時間などお酒との付き合い方に気をつけながら、規則正しい生活リズムを心掛けて、健康的な睡眠生活を送りましょう◎
(編集部より)本連載はこの記事が最終回となります。快眠や心地よい目覚めのための、数々のヒントをわかりやすく解説してくださった竹内先生、長い間本当にありがとうございました!