原因は平日の睡眠不足かも!休日の二度寝を解消する朝習慣

 

連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます

今回のお悩みテーマは…「二度寝グセをなおす方法」〜前編〜

(お悩み)休日の朝時間をゆっくり気持ちよく過ごしたいのに、どうしても二度寝がやめられず、遅い時間まで寝てしまいます…。二度寝を解消し、パッと起きるコツはありますか?

週末の眠たさは…「平日の睡眠不足」が原因かも

夜のスマホ

週末の朝、早く起きてゆったりと好きなことをして過ごしたいと思うものの…実際は起きるのが辛くて、つい二度寝をしてしまう。よくありますよね。

それは、平日の睡眠不足が原因かもしれません。

睡眠不足は、専門用語で「睡眠負債」と呼ばれます。つまり、何日も睡眠不足が続くほど、負債が増えてしまうわけです。その状態で週末を迎えたら、すっきり起きるのは至難の業。起きられないのは当然です。

ならば、「土曜日の朝を楽しむ理想の生活は諦めて、お昼まで一気に眠って負債を返そう。そうすれば日曜日は、二度寝をせずに起きられるかも。」

そう思ってしまう方もいるかもしれまますが、それもよくありません。

いい「寝だめ」はない!

寝る女性

例えば借金の場合は、一気に返済すればすっきりしますが、睡眠負債はそうはいきません。一度に長時間眠ってしまうと体内時計が乱れ、睡眠のリズム、食事のリズムなどいろいろな生体リズムが乱れ、体の不調の原因になることがあります。

十分眠ったはずなのに、月曜の朝からクタクタ…なんてことになりかねません。

「寝だめ」という言葉がありますが、いい寝だめはありません。土曜日や日曜日に、一気に眠ることはできるかもしれません。でも、そんなことをしたら夜になかなか寝付けず、休日があけた朝の体調が最悪…なんてことになってしまいますよ。

ということで、平日の睡眠不足をできるだけ解消するために有効な方法をご紹介します。

【対策1】朝の光を浴びて生体リズムを整える

朝日の入る部屋

私たちの体に備わっている体内時計の1日のリズムは、24時間より長くなりがちです。そのため、夜更かしは得意なのです。

夜更ししても朝に気持ちよく起きるためには、朝起きたら太陽の光を浴びること。すると、体内時計が24時間に調整され、眠りに関わるメラトニン分泌も止まります。

同時に、以前の記事でも述べた「セロトニン分泌」が促され、眠気がとれて精神的に安定して過ごせるようになります。

また、眠りに関わるホルモンのメラトニンは、起床から16時間くらい経つと再分泌され始めるため、夜も眠りやすい状態になります。セロトニンが少ないと、メロトニン分泌も減ってしまうと言われています。

つまり、その日の眠りをよくするためにも、朝の光はとても重要。休日の二度寝を解消したい人、朝すっきり起きたい人は、朝は明るく、夜は暗くという環境を意識して、リズムを整えましょう。

明日公開する後編の記事では、さらに2つの「二度寝解消」対策をご紹介します。

☆後編は、6月26日(土)朝4時に公開予定です。どうぞお楽しみに。

 

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Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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