連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます!
今回のお悩みテーマは…在宅生活を快適に過ごすために〜前編〜
(お悩み)在宅ワークが始まって約1年。少しずつ慣れてはいますが、日中すぐ眠くなったりやる気が出なかったり、何となく調子が出ません。在宅生活をもっと快適に過ごすコツはありますか?
「朝の過ごし方」が快眠のカギ
新型コロナウイルスの発生によって、外出自粛、在宅ワークなど、新しい生活様式が当たり前になったという方が多いはず。
在宅ワークになったら混雑した電車に乗らなくて済むし、通勤時間も節約できて1日が有効に使えそう…そんな期待を持っていた方も少なくないかと思いますが、実際はどうでしょう?
イライラしやすくなった、眠気が取れない、やる気が起きない、夜更かしが増えた、太った、便秘になった、腰や首が痛いなど、在宅生活でトラブルを感じている人が少なくないようです。
夜はぐっすり眠れて、日中はバリバリ仕事ができるような、メリハリのある快適な在宅生活を送るためのいくつかのポイントをご紹介しましょう。
【ポイント1】 同じ時間に「朝日」を浴びよう
朝時間.jpの読者さんならすでに実践しているという方が多いかもしれませんが、毎朝同じ時間に起きて、明るい日の光を浴びることは、体内時計を整えるのにとても重要です。
覚醒を促し、24時間より長くなりがちな体内時計をリセットし、夜更かしを防ぐのに役立ちます。
また、精神の安定に重要な「セロトニン」という物質が日光浴によって分泌されることも分かっています。朝起きたらまずカーテンを開け、朝日の入る明るい環境で過ごしましょう。
【ポイント2】朝食を食べよう
腸にも体内時計が存在していると言われ、腸のリズムを整えることは、快適な1日を過ごす重要なポイントになります。
起きたらうがいをしてからコップ1杯の水を飲み、朝食を摂りましょう。通勤時間が必要ない分、バランスのよい朝食をしっかり噛んで食べることは、健康のためにもおすすめです。
そして、食後は15~30分程度はゆっくりしましょう。朝食の栄養が脳の働きを高め、腸を刺激して便通を促します。
早食いをしたり、食後すぐに仕事を始めると、交感神経が優位になって腸の働きが鈍り、便が出にくくなってしまうことがあります。便意を感じるまで少しゆっくりし、便が出たら作業スタート!そんなルーティンになるのが理想です。
在宅生活になってから快眠できない、日中眠たい、体調が優れない、やる気が出ない…と感じている方。ぜひこの2つのルーティンを意識してみてください。
後編の記事でも、在宅生活を快適に過ごすためのポイントをご紹介します。
☆後編は、3月30日(火)朝4時に公開予定です。