月曜の憂うつが加速!?「週末の夜ふかし」がココロと体に及ぼす影響とは

 

連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます

今回のお悩みテーマは…「休日の夜ふかしや朝寝坊を解消したい!」~前編~

月曜日から一生懸命働いて、ようやく訪れた週末!朝早く起きる必要がないからとつい夜ふかしや朝寝坊をしてしまい、充実した日中を過ごせていません。夜ふかしや寝坊には、他にどんなデメリットがありますか?また、その習慣を改善する方法はありますか?

週末の夜ふかしや寝坊で月曜が憂うつに!?

ソファでテレビを見る女性

忙しく過ごした1週間。週末くらいお酒を飲んだり、ドラマや映画を一気観したり、友達と遊んだりして、ストレス発散したい!ですよね。夜遅くまで盛り上がって、気がついたら午前様…。そんなことは誰にでもありますし、ストレスを解消するために必要なことでもあります。

ですが、多少の夜ふかしは良いとしても、徹夜をしたりお昼過ぎまで眠ってしまったり、昼夜が逆になるような過ごし方はできるだけ避けましょう。  

以前「時差ボケ」の記事で紹介しましたが、いつもの睡眠パターンと5時間以上異なるような生活をすると、海外に行かずとも体内時計が乱れてしまい、その結果疲れやストレスが溜まってしまいます。

パジャマと目覚まし時計

休日の夜ふかしや寝坊などによる睡眠パターンの乱れは、以下のような形で体に現れます。

  • 日曜日の夜、寝付きが悪くなる
  • 月曜日の朝、起きるのがつらくなる
  • 朝から気分が悪い、気分が落ち込む、やる気が起きない
  • 日中、強い眠気やだるさにおそわれる

また、とても悲しいデータですが、自殺者が多い曜日は月曜日だとも言われています。

もちろんこの原因がすべて週末の夜ふかしにあるとは言いません。しかし、仕事や学校が始まる月曜日は、誰でも緊張感が増します。仕事や生活に悩みやトラブルがある場合はなおさらです。

健康な状態でも気分が重くなるのに、睡眠不足が続いたり体内時計が乱れると、ストレスは倍増し、免疫力も低下してしまいます。平日も変わらずタフな心や身体を保つには、良い睡眠と規則正しい生活が不可欠といえます。

平日の夜ふかしも気をつけよう

ベッドで眠る女性

また、週末の夜ふかしだけでなく、平日の睡眠が5時間未満という方も注意が必要です。規則正しい生活は大切ですが、週末を含め何日も5時間未満の睡眠生活をするのはオススメしません。

全人口の1割程度の人は、ショートスリーパーだと言われています。そういう方たちは眠りが深く睡眠効率が高いと考えられ、4~5時間の睡眠でも疲れを感じることなく、毎日すっきり起きられるようです。

しかし、8割の方には7時間程度の睡眠が必要だと考えられています。(※残り1割はショートスリーパーとは逆で、9時間以上の睡眠を必要とするロングスリーパーだと言われています)

ココロを体を健全に保つためには、週末だけでなく、平日の睡眠時間も見直してみてください。

後編の記事では、週末の夜ふかしや朝寝坊の具体的な解消法をご紹介します。

☆後編は、9月27日(日)朝4時に公開予定です。

 

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Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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