食事や過ごし方がポイント!海外旅行の「時差ボケ」を防ぐヒント6つ

 

連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます

今回のお悩みテーマは…「時差ボケを防ぐ方法」~後編~

海外旅行に行くといつも悩まされる「時差ボケ」。最近は、海外に行っていないのに、だるかったリ、日中ずっと眠かったり、まるで時差ボケのような症状が起こることがあります。これは時差ボケなのでしょうか?どうしたら防げますか?

※前編の記事「だるい、眠い…寝不足・夜ふかしで起こる「日常の時差ボケ」を防ぐコツ」  >> https://asajikan.jp/article/188680

海外でも規則正しい生活を心がけて!

サマータイム

前編の記事の最後に述べたように、日常生活で起きる「時差ボケ」を修正するには、朝起きる時間を一定にし、規則正しい生活を送ることが不可欠。

そしてそれは、海外旅行に出かける場合でも、もちろん同じです。ただし、海外に行く場合に厄介なのが、その時差です。

体内時計は1日25時間程度、フレキシブルに移行するので、海外に行っても現地の生活時間に同調していきますが、一気に5時間以上生活時間がズレる場合、それを修正するのに1週間程度かかると言われています。

バカンス中の女性

例えばヨーロッパなどは、夏の休暇が3週間以上あると言われることがありますが、それだけあれば

はじめの1週間は現地時間に同調するまでのんびり過ごす

2週間目は現地で思い切り楽しむ

3週間目は帰国して、母国時間に合わせてのんびり過ごして体調を整える

3週間後に仕事に戻る

…そんな、心も体もリフレッシュできる、理想的なバカンスの過ごし方が可能かもしれません。でも、残念ながら日本人の休暇は、1週間か、せいぜい10日程度。実はリフレッシュというより、「疲れるために出かけている」というのが、日本人の海外旅行の在り方なのです。

どうしても行きたいなら「時差の少ない場所」へ

少しでも時差ボケを軽くしたい、休暇が短いという方は、時差の少ないところに出かけるのが、やっぱりおすすめです。

でも、時差が5時間以上あるなら、出かける前から少しずつ、現地時間に合わせて生活するといった工夫をすることで、時差ボケを軽減することは可能です。現地の起床時刻に合わせて強い光を浴びたり、夜は暗めの照明で過ごすなどしてみるとよいでしょう。

食事や日中の過ごし方もポイント!「時差ボケ対策6つ」

食事

時差が大きな国に旅行に出かける場合の時差ボケ対策には、以下のようなものがあります。

  • 飛行機中では現地の時間に合わせて過ごす
  • 飛行機の中の食事も現地の時間に合わせ、消化の良いものにし、食べ過ぎない
  • 初日の食事も消化の良いものにし、食べ過ぎない
  • 現地では、日中疲れたら20分程度の昼寝をする
  • 日本時間に合わせた方が楽なら、日中はサングラスをかけて過ごし、夜でも日本時間に合わせて照明を明るくするなど。※旅行を楽しみにくくなるので、かなりテクニックが必要
  • 帰国後の数日は体調を整える時間にする。睡眠リズムだけでなく、決断力なども鈍るので、重要な会議などは入れないこと

今年の夏は、海外旅行に出かける人は少ないと言われていますが、その分、コロナが収束した後の旅行を楽しみにされている方が多いはず。

次回、海外に行くときは、食事や過ごし方、照明などを工夫して、できるだけ体のリズムを調整し、時差ボケ対策をしてみてください。

☆いかがでしたか?次回、8月の記事もどうぞお楽しみに!

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

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Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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