本日スタートの新連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます!
今日のお悩みは…「早起きが長続きしない!」
今年こそ早起き生活をはじめたい!と新年から頑張ったけど、やっぱり長続きしませんでした。目覚ましをかけていてもなかなか布団から出られません…。どうしたら早起きを習慣にできますか?
もうすぐ新生活がはじまる4月。今度こそ早起きを習慣にして継続したいですよね。
今回は睡眠のプロであるユミ先生に、「早起きを長続きさせるためのアドバイス」を3つ教えていただきました♪前編は1つめのコツをご紹介します。
【アドバイス1】 寝る時間より起きたい時間を先に決める!
早起きが続かないのは「体内時計」のせい!?
早起きを習慣化することは、簡単なようで難しいもの。というのも、私たち人の体に備わっている「体内時計」は1日24時間より長くなりがちだから。そのため、油断するとすぐ夜更かしになりやすいのです。
早起きが楽になるのは、体内時計が変化し始める中高年以降。それまでは自ら意識して早起きを習慣化する必要があります。
【コツ1】週末も同じ時間に起きる!
具体的な方法はいくつかありますが、まず心がけたいことは、つらくても毎日決めた時間に起きること。週末などはついつい朝寝坊したくなりますが、早起きを習慣化したいなら「早起き早寝」を週末も続けることが大切です。
夜型の人がいきなり早く寝ようと思ってもなかなか寝られるものではありません。始めはつらいかもしれませんが…まず、朝同じ時間に起きることから始めてみてください。
ただし、夜の過ごし方も早起きに影響するので、早起きを習慣化したいなら夜更かしはしないように心がけることです(夜の過ごし方についてはまた別の機会にご紹介しますね)。
私たちの体には睡眠覚醒リズムだけでなく、体温のリズム、自律神経のリズム、ホルモンのリズムなど、いろいろなリズムがあり、互いに同調しあってベストな状態に保たれています。
その睡眠覚醒リズムが乱れると、睡眠だけでなく体の調子も乱れやすくなり、それがさらに睡眠覚醒リズムを乱す原因になります。
夜更かしを避けて毎日同じ時間に起きることで、そのリズムが整いやすくなり、朝すっきり目覚められるように。結果、早起き習慣を継続することにつながりやすくなります。
【コツ2】起きたらまず「太陽の光」を浴びる!
そして、決めた時間に起きたなら、まず太陽のような明るい光を浴びるようにしましょう。起床時に明るい光を浴びると、1日24時間より長くなりがちな体内時計が24時間に調整されるということがわかっています。
朝起きたらまずはカーテンを開け、しっかりと明るい光を取り入れて。たとえ曇りの日でも、室内の照明よりはるかに外光のほうが強いと言われています。
「どうしても布団から出られない」「目覚めが悪い」という人は
1) 寝る前に少しだけカーテンを開けておく
2) リモコン照明で布団の中にいながら照明をつけられるようにする
3) 寒い季節は起床の1時間くらい前から暖房で部屋を暖めておく
…などの対策をしてみるといいでしょう。
後編は、最適睡眠時間や朝食の中身など、早起きを長続きさせるためのアドバイスをさらに2つご紹介しますね。お楽しみに!
☆後編の「就寝時間はこう決める!『早起き』を長続きさせるヒント2つ」は明日3月30日(土)朝4時に公開します♪