朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『雨の日の心理学』。
身近な人のこころのケアに悩んでいる方、誰かへの寄り添い方を模索する方に。実際に行われたオンライン授業が一冊の本になりました。臨床心理士の東畑開人がこころのケアのための心理学をわかりやすく伝えます。
『雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら』
著者:東畑開人
出版社:KADOKAWA
身近な人のこころに突然雨が降り出したら。晴れの日ならなんでもないことがちっともうまくいかなくなる。雨はどんどん強くなり、あなた自身もずぶ濡れになってしまう。いつも歩き慣れた道も風景も見えないし先に進めない。そんなときまず何をしたらいいの。いったいどうやったら雨宿りができるの?
本書では、今このときも雨のまっただなかにいるかもしれない方たちに向けて、傘の差し出しかたをさまざまな観点から紹介。5日間の授業形式でこころのケアに役立つアドバイスを具体的に伝授しています。
たとえば、聞く技術のなかでもいちばん難しいこととして挙げられる「スルーしたい話ほど勇気を出す」。会話の最中に出てきた「?」となる一言を無視せず、勇気を出してその話に触れてみる。ケアする側の勇気が伝わることも大事なのだそうです。とても印象的だったのは「また話そう」という言葉。会話の最後に相手にこの一言をかけることで、次回会うまでのあいだ「こころは孤独じゃなくなる」——。こころに雨が降っているときでなくても、この言葉には孤独を癒すパワーが宿っていると思います。
こころのケアに役立つヒントがきっと見つかる一冊です。
東畑開人さんの本、以前ご紹介した『心はどこへ消えた?』もぜひどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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