連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます!
今回のお悩みテーマは…正しい寝具の選び方〜前編〜
(お悩み)ベッドとお布団…どちらが熟睡できるもの?また、寒い季節でも快眠できるおすすめの寝具が知りたい!
布団よりも高さのある「ベッド」がおすすめ
一晩に6~8時間、子どもなら10時間以上も体を支える寝具は、良質な睡眠を得るためにとても重要です。
布団を選ぶべきか、それともベッドか…ライフスタイルやおうちのインテリアによっては自由に選びにくいとは思いますが、以下の2つのポイントから、冬に快適に眠るためには布団よりもベッドをおすすめしています。
【ポイント1】ホコリ
人が起きて動く時間帯は、空気中にホコリが舞っていますが、夜になり人が眠りにつくと、ホコリは徐々に下へ落ちていきます。そしてその多くは、床から30cmくらいの空間に集まると言われています。つまり、床に近い布団で寝る方が就寝中にホコリを吸い込みやすくなり、鼻炎の原因や睡眠の妨げになる可能性があります。
ベッドを選ぶ際は、高さが極端に低いものではなくある程度高さがあるものを選びましょう。
【ポイント2】冷気
皆さんご存じのように、温かい空気は上に、冷たい空気は下に集まります。床に近い布団は、ベッドより冷気を感じやすくなるので、特に寒い季節はベッドのほうがおすすめです。
布団派さんは「マットレス」を活用しよう
布団で寝る場合は
- こまめに床のホコリを掃除する
- 空気清浄機を設置する
- 冷気の入りやすい窓際から離して敷く
などの対策をすると快適に眠りやすくなります。また、「ベッドより布団の感触が好き!」という方は、マットレスの上に布団をセットしてみてください。お布団の感触のままで高さが上がるので、冷気やホコリを防ぎやすくなります。
環境や好みに合わせて工夫してみてください。
乳幼児は布団、高齢者はベッド。それぞれに合う寝具を選んで
一点気をつけたいのは、子どもの睡眠環境です。小さい子どもは大人に比べて眠りが深く、睡眠時の寝返りでベッドから落ちてしまうという事故が起きることがあります。乳幼児期は、ベッドより布団の方が安心です。
ベビーベッドを利用する場合は、必ず柵を設置するようにしましょう。
一方、夜間頻尿などにより中途覚醒が増えることがある高齢者の場合は、寝ぼけた状態で転倒してしまうことを防ぐためにも、布団に比べて立ち上がりやすいベッドがおすすめです。
明日公開予定の後編の記事では、寒い冬を温かく眠るためのシーツや毛布、エアコンの活用法をご紹介します。
☆後編は、11月28日(土)朝4時に公開予定です。