「丸一日干す」「強く叩く」はNG!?心地よく眠るための正しい布団ケア

 

連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます

今回のお悩みテーマは…「寝具の正しいメンテナンス方法って?」~後編~

汗をかきやすい季節になると、お布団やシーツ類のメンテナンスが気になります。お布団干しやシーツの洗濯は、どのくらいの頻度で行うのがよいのでしょうか?

※前編の記事「週何回洗ってる?意外と知らない「シーツ」「枕カバー」のメンテナンス方法」  >> https://asajikan.jp/article/187319

寝具の「汚れ」と「湿気」をオフ!

お布団は「1時間程度」干せばOK!

お布団を干す女性

シーツやカバー類と違い、おうちでは洗いにくい敷布団掛布団などの寝具は、時間があるときに外に干して、乾燥させるケアが大切です。

ところで、お布団を干す際、皆さんはどのくらいの時間、干しますか?朝からほぼ1日、日が沈む夕方まで干している方がいますが、それはNG!夕方になると湿気が増してしまうことがあるので、日が当たる時間帯にササッと干すのが正解です。布団の表と裏、合わせて1時間程度でOKです。

強く叩くのはNG

なお、寝具によっては陰干しの方がよいものもあるので、製品についているタグなどを確認してから干すようにしましょう。

その際、寝具をパンパンと叩く方がいますが、叩くことで表面のホコリは取れても、ダニの死骸が粉々になって布団に残り、逆にアレルギーの原因になってしまうことがあります。布団類は強く叩かず、軽く払う程度でOKです。

布団乾燥機を上手に活用して

布団乾燥機

日干しができない方は、夏でも布団乾燥機を利用しましょう。干した後、また感想させた後は、必ず掃除機で布団の両面をていねいに吸い取り、ホコリ、ダニ、ダニの死骸、カビの胞子などを取り除きましょう。菌などが心配な方は、紫外線放射機能のある掃除機を利用してもよいでしょう。

寝具にも寿命がある!

寝具

最後にもうひとつ、寝具に関して大切なポイントがあります。それは、寝具にも寿命があるということ!

10年以上など、シーツは変えてもお布団はずっと同じ…という人も少なくないようですが、寝具はしっかりメンテナンスをしても、重い臀部の部分がへたってきたり、羽毛のカサが減って保温力が低下したり、取り除けないシミやニオイが増えてきます。心地よい眠りを得るためには、打ち直し、または買い替えが必要です。

洗えるものは季節ごとに洗うなど、ていねいにメンテナンスをすれば多少寿命は延びますが、毎日体に接しているものですから、4~5年に一度は見直すのがおすすめです。

☆いかがでしたか?次回、7月の記事もどうぞお楽しみに!

 

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Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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