眠りの質を左右する!自分に合う「枕」に出会うためのポイントとは

 

連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます

枕

今回のお悩みテーマは…「枕の選び方」~前編~

自分にぴったり合う枕を探し求め、いろいろな枕をとっかえひっかえ…を繰り返している私。大きさや生地、そして中の素材…いろいろな種類がある枕の中から、マイベスト枕を選ぶポイントが知りたい!

眠りの質を左右する!自分に合う「枕」に出会うためのポイントとは

毎日当たり前のように使っている「」。

「高すぎると眠れない」「低反発が好き」など、好みが分かれる枕ですが、実はこの枕の高さや硬さが体に合っていないと、眠りの質が低下するだけでなく、肩こりやイビキ不眠症の原因になるとも言われています。

今回は、「自分に合う枕」のヒント購入時のチェックポイントをご紹介します♪

選ぶ時にチェックしたい!2つのポイント

枕

枕の役割は、大人で約4kgと言われる重い頭を支えることですが、寝具の中でも特に「寝心地を左右しやすい」アイテムです。

つまり、頭や首、肩、体全体にとって心地いい枕を選ぶことで、寝心地を良くし、睡眠の質を向上させることができます。

枕を選ぶときは、その大きさや高さ、さわり心地、見た目のデザイン、そして値段や流行も参考にしつつ

【1】寝返りを打ちやすいかどうか

【2】頭につながる首部分が疲れないか(リラックスできるか)

といったことも、大きなチェックポイントになるということを意識しておきましょう。

買う前の「お試し」で、寝心地チェック!

根返りが打ちやすく、首がリラックスできる…そんな枕を選びたいなら、手の感触や見た目だけで選ぶのではなく、やはり実際に横になって試してから購入するのが正解です。

後頭部の形体の厚み首のカーブなどは人によって異なりますから、ある人にはぴったりでも、ある人には合わないこともよくあるのです。

枕

基本的には、自然に立った時の姿勢を、仰向けになったときにもそのまま保てるような枕が良い、と言われています。

つまり、あごが上がりすぎる枕は低いあごか下がりすぎる枕は高いということになります(呼吸もしにくく、首の皺の原因になるとも言われています)

しかし、姿勢や体型だけでなく、仰向け、うつ伏せ、横向…などの「寝姿勢」も人によって異なるので、自分の寝姿勢も確認してから選ぶことが大切です。

お店の「アドバイザー」を上手に頼ろう!

とはいえ、最近の枕は大きさや高さも様々ですし、枕の構造も、そして、中身に使われている素材も何十とあるので、自分に合う枕を試しながら探し出すのは、なかなか難しいもの、というのも事実。

あまり時間をかけずに、失敗を減らすためには、枕について詳しく、きちんとアドバイスしてくれる人がいるお店を選ぶのがオススメです。

昔からいろいろな「枕」が存在した!

実は、枕の種類は、最近になって増えたというわけではありません。

日本の枕は、時代によって大きく変化してきました。綿やそば殻を入れた枕が使われていた時もあれば、時代劇によく出てくるような「箱枕」と呼ばれる枕が使われていた時もありました。

木の台に綿やそば殻などを入れた枕を乗せた枕ですが、日本髪を崩さないために作られたと言われ、寝心地より髪型が優先された時もあったようです。

また、陶器でできた枕、籐で編まれた枕など、かなりユニークな枕が使われた時もあったよう。

肩こり

このように、昔からの「枕」の歴史を見ると、ぴったりな枕を選ぶことは、いつの時代も難しいものなんだな…と感じますが、特に朝起きた時

  • 頭が枕から落ちている
  • 首や肩が疲れている

という方は、枕が合っていないことが多いと言われています。寝心地を左右する2つのポイントを意識しつつ、いくつかの枕を店頭に試しながら、見直してみてはいかがでしょうか。

最後に、前述のとおり、体型や寝姿は人によって異なるので、「この枕を使えば誰でもぐっすり眠れます」という魔法の枕は、おそらくありません。

眠りの質を高めたいなら、枕だけに頼りすぎず、1日の過ごし方を見直すことも忘れずに!

ぴったり合う枕で眠る女性

後編では、枕選びの参考にしたい「良い枕の条件」についてご説明します。

☆「枕の選び方」後編は、1月29日(水)朝4時に公開予定です。

 

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Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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