連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます!
今回のお悩みは…「寒さで寝付けない時の対処法」~後編~
冬になると、寒くて寝付けないことがあります。快眠するためには、どのような寝具やパジャマにしたらいいですか?
【アドバイス2】 手足、首元を冷やさない寝具に!
気温が下がる秋冬にぐっすり眠るには、次の6つの項目を実践してみましょう!
- 掛布団は軽くて保温力の高いものにする
寝返りを妨げないよう、羽毛布団のような軽くて保温力の高い掛け布団に。寝返りによる布団のズレを防ぎ、保温力をアップするため、羽毛布団の上から大きめの毛布やブランケットをかけておきましょう。
特に、首に近い部分は熱が逃げやすいので、二重にしておくと良いでしょう。
- 敷布団も保温力の高い寝具にする
睡眠中、冷気は下にたまるので、敷布団の上に毛布を敷き、背中に当たる部分を冷えないようにしましょう。
- 布団に入る前に布団を温めておく
寝具のヒヤッとした感じを防ぐため、布団に入る前に、室温を温めておくだけでなく、アンカや電気毛布で布団の中も温めておきましょう。
ただし、電気毛布は布団に入ったら電源をオフに。一晩中つけておくのは、布団の中が熱くなりすぎて逆に眠りにくくなってしまいます。
また、体に張り付けるタイプのカイロは低温やけどの心配があるので、避けること。
着込みすぎもNG!
- パジャマは長そで長ズボン
寒いからと、ゴワゴワと厚手のスエットを着たり、何枚も重ね着をする人がいますが、寝返りがしにくく、逆に汗をかいて体を冷やしてしまうことがあるので要注意。
ゴワゴワしない薄手の長そで長ズボンのパジャマを基本にしましょう。ただ、首が冷えると寒さを感じやすいので、襟付き、またはネックウォーマーを利用すると良いでしょう。
- 足元を冷やさない
秋冬は足を冷やさないことも大切です。しかし、睡眠中の靴下着用については賛否両論あり、ゴムのきつい靴下は返って冷えの原因になることもあります。もし、靴下を着用するなら、緩めのものにして、途中で脱げるように。
また、靴下を利用するより、暖かい状態で布団に入る工夫をするのがオススメです。
そのためには入浴後、体が冷える前に寝具を着用し、布団に入るまでの間は靴下やスリッパを利用して。床の冷たさで足が冷えてしまうので、夜中のトイレの際も必ずスリッパを利用すること。
それでも足が冷えてしまった時は、5分程度足湯をして温めてから眠るようにすると良いでしょう。
- エアコンは起床時刻の30分前にオン
夏と異なり、冬は寝具の中は30℃くらいになるため、室温が10℃以上を保てるなら、眠った後、エアコンはオフにしてもかまいません。
ただ、起きた時に寒いと、布団からなかなか出られないので、起きる30分前くらいに自動で暖房が入るようにセットしておくのがオススメです。目覚めも良くなります。
☆いかがでしたか?次回、11月の記事もどうぞお楽しみに!