最適な睡眠時間の見つけ方!睡眠の質と長さの意外な関係

 

連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます!

今回のお悩みは…「最適な睡眠時間の見つけ方」

忙しくて1日8時間も眠る時間がありません。また、週末に8時間眠った日も寝足りないと感じたり、日中眠気を感じることがあります。自分の最適な睡眠時間を知りたいです。

前編「8時間以上寝るのはいいこと?最適な睡眠時間を知るメリット」(https://asajikan.jp/article/164864では、最適な睡眠時間には個人差があることを教えていただきました。

後編では、実際に最適な睡眠時間を探すときについてのアドバイスです。

【アドバイス2】 起床時間を一定に2週間トライ

前編で一般の成人なら、まずは7時間睡眠からはじめることをお伝えしましたが、好きな時間に7時間眠れば良いというものではありません。自分に合った最適な睡眠時間を知るには、やはり規則正しい生活が不可欠です。

起床時刻を一定にする生活を2週間以上続けながら7時間程度の睡眠にトライしてみましょう。

今までよりも

【1】寝つきが良い

【2】夜中目覚めることがなくなる(1回程度はOK)

【3】すっきり目覚めることができる

【4】日中の作業効率が高まる

など、QOL(生活の質)も高まることが期待できます。あまり実感できない方は、30分~1時間程度、睡眠時間を長くしてみて体の調子がいい睡眠時間を探すと良いでしょう。

また、眠りにはリズムがあり、深い睡眠~浅い睡眠を数回繰り返して朝を迎えます。この深い睡眠のタイミングで起きようとすると目覚めが悪くなるため、朝が辛くなることもあります。

そんな方は眠りの深さを感知して、眠りが浅くなった時に起こしてくれるようなスマートフォンアプリや、ベッドや時計も販売されていので活用してみるのも手です。それでも改善しない方は専門医に相談することをオススメします。

最適な睡眠時間を続けた先には

規則正しい生活と最適な睡眠を続けていると、中には今までより睡眠時間が短くなる人もいます。それは、睡眠の質と量が反比例の関係にあるためです。睡眠が深くなった分、睡眠時間が短くなる可能性があるのです。

また、私たちの睡眠は、眠った直後は深く、朝に向けてだんだん浅くなるリズムがありますが、そのリズムも整うことから、朝すっきり起きられるようになる可能性も高まるのです。

睡眠はそもそも、日中使った脳と体を休息させる時間ですが、細胞の修復や記憶を整理するといった重要な役割もあります。質量ともに睡眠を最適化することは、快適な生活を送る近道でもあるのです。

次回は、睡眠リズムが乱れてしまったときの挽回方法を紹介予定です。どうぞお楽しみに!

 

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Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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