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教科書でおぼえた名詩

 

今日のカフェボンボンは、懐かしい詩に再び出会える本を。

朝時間を愛するみなさんにぴったりの詩、室生犀星の「朝を愛す」も収録されています。

BONBON254

ずっと昔におぼえた詩のフレーズが、自然と口をついで出てくる。詩ってむずかしいようでいて単純なふしぎなもの。子供心にそんな印象を持っていたと思う。

太郎や次郎の屋根に雪が降るとか、きっぱりと冬が来たとか、竹、竹、竹が生えだとか、とてもシンプルで思い切りがいい。それでいて意表をついている。だからずっとずっと先まで記憶に残るんでしょうね。

あらためて読むと、詩の一節が鮮やかによみがえって心に突き刺さる。

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた(高村光太郎の『智恵子抄』より)

中学生の頃、こんなかなしい詩をどんなふうに受けとめていたのかな。「レモン哀歌」を読みながらまた泣いてしまった。

名詩の「朝時間」は、ジャン・コクトーの詩「耳」。

私の耳は貝のから
海の響をなつかしむ

20140710

教科書でおぼえた名詩
出版社:文藝春秋

Love, まっこリ〜ナ

 

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朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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