今日のカフェボンボンは、『茨木のり子詩集』。
詩人の谷川俊太郎が特別な思いを込めて選んだ詩集です。
『茨木のり子詩集』
選者:谷川俊太郎
出版社:岩波書店
おたがいに
なれるのは厭だな
親しさは
どんなに深くなってもいいけれど(「なれる」より)
夫への愛をしるした詩集『歳月』のなかの詩。ずっと昔、愛する「あなた」が言った言葉です。
この詩を何度も読み返し、なれることと親しさのちがいを思います。親しさが深くなるっていいなあ。いったいどこまで深くなれるんだろう。
夏の終わりはいつもさびしい。そんなときこの詩集を読んだら心が震えそう。心の底の湖に何が映っているのか知りたくなって。
「人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ」(「みずうみ」より)
いままでご紹介した茨木のり子の本です。こちらもぜひ。
*『落ちこぼれ』
*『おんなのことば』
*『貝の子プチキュー』
Love, まっこリ〜ナ