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谷川俊太郎が選ぶ、茨木のり子の詩

 

今日のカフェボンボンは、『茨木のり子詩集』
詩人の谷川俊太郎が特別な思いを込めて選んだ詩集です。

20140826

茨木のり子詩集
選者:谷川俊太郎
出版社:岩波書店

おたがいに
なれるのは厭だな
親しさは
どんなに深くなってもいいけれど(「なれる」より)

夫への愛をしるした詩集『歳月』のなかの詩。ずっと昔、愛する「あなた」が言った言葉です。

この詩を何度も読み返し、なれることと親しさのちがいを思います。親しさが深くなるっていいなあ。いったいどこまで深くなれるんだろう。

夏の終わりはいつもさびしい。そんなときこの詩集を読んだら心が震えそう。心の底の湖に何が映っているのか知りたくなって。

「人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ」(「みずうみ」より)

いままでご紹介した茨木のり子の本です。こちらもぜひ。

『落ちこぼれ』
『おんなのことば』
『貝の子プチキュー』

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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