今日のカフェボンボンの本棚は、『これが私の優しさです』。
日本を代表する詩人・谷川俊太郎の代表作を収録した傑作集。いつもどこかで朝がはじまっていること、手の中の一個のおむすびも地球のように重いこと、世界の豊かさを知る詩集です。
『これが私の優しさです』
著者:谷川俊太郎
出版社:集英社
夏の星空、新しい荒野、静かな雨の夜。心はあちこち旅をして、なかなか戻ってこない。
愛の詩を読むとかなしみがあふれてくる。心の奥に鍵をかけてしまっていたことも。その時は目を閉じて、火星の赤さや仔猫のひげを思い浮かべます。
また朝が来てぼくは生きていた 夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た 柿の木の裸の枝が風にゆれ 首輪のない犬が陽だまりに寝そべっているのを(「朝」より)
谷川俊太郎さんが書いたいくつもの朝。生き生きと優しい風景を、まっさらな一日のはじまりに読みたい。
こちらの谷川俊太郎作品もおすすめです。
*愛に満ちた詩集『魂のいちばんおいしいところ』
*自ら厳選した詩一七三篇『自選 谷川俊太郎詩集』
*親交のあった人たちへおくる哀悼の詩集『悼む詩』
Love, まっこリ〜ナ
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