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谷川俊太郎が捧ぐ『悼む詩』

 

BONBON336

今日のカフェボンボンは、詩人の谷川俊太郎の『悼む詩』
詩人が親交のあった人たちへおくる哀悼の詩集です。


20150204

悼む詩
詩:谷川俊太郎/編:正津勉
出版社:東洋出版

そのあとがある
大切なひとを失ったあと

巻頭の詩「そのあと」のはじまりの一節です。詩集に収められた哀悼の思いのすべては、この2行に凝縮されていると思うのです。

親友の武満徹さんの残した音楽は「いつまでたっても思い出にならない」。だからきみもいつまでもいなくならない。

幼なじみの岸田今日子さんにもう触れることはできない。でも、静けさに耳をすますと、あの低い笑い声が聞こえてくる。

スヌーピーの生みの親シュルツさんは亡くなってしまったけれど、ピーナッツの仲間たちはずっとぼくらの心に生き続ける。

肉体は旅立ってしまっても、その人はそばにいる。出会えたことの喜びもまた一層深く伝わる詩篇です。そして、心はふたたびここに帰ってくる。

そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に(「そのあと」より)

Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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