今日のカフェボンボンは、『夜のミッキー・マウス』。
詩人・谷川俊太郎の愛の言葉あふれる詩集です。
『夜のミッキー・マウス』
著者:谷川俊太郎
出版社:新潮社
詩人自身が「形も調べもさまざま」という30篇の詩。
昼間より難解な夜のミッキーマウスは地下の水路を行き、やがてホーチミン市の路地へと向かう。朝がきてドナルド・ダックはどこかへ旅立ち、百歳になったアトムは湖の岸辺で夕日を見ている。
詩のなかにいくつもの夜、そして朝がある。
“昨日を忘れることが今日を新しくするとしても
忘れられた昨日は記憶に刻まれた生傷”(「五行」より)
こんなふうにしか日々は続いていかないのかもしれない。でもきっと夜には星が瞬いて、また光さす朝がやってくる。
この詩集の「朝時間」は、「あのひとが来て」の一節を。
この詩がとても好きです。
あのひとが来て
長くて短い夢のような一日が始まった
Love, まっこリ〜ナ
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