今日のカフェボンボンは、佐野洋子の絵本『100万回生きたねこ』。
百万回生まれ変わった猫の物語。1977年の発売以来ロングセラーを続ける名作絵本です。
『100万回生きたねこ』
著者：佐野洋子
出版社：講談社
何年も前、取材で滞在していた沖縄の島で、雨宿りをさせてもらった。
民家の土間には絵本や児童図書が並べられていて、「子ども文庫」のような役割を果たしているらしかった。一緒にいた人が『100万回生きたねこ』を手にとって、「じつは読んでないんだ」と少し恥ずかしそうに言った。
雨宿りのあいだに、一匹のとらねこが心にするりと入り込んだ。この本を手にすると、いつもそのときの情景が雨の匂いとともによみがえる。
南の島の子ども文庫はいまも続いているだろうか。あれからも『100万回生きたねこ』を雨宿りしながら読む人がいたかしらん。
今度沖縄に降る雨が、あの日のようにやさしい雨でありますように。
Love, まっこリ〜ナ
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