英語「nuts」の食べ物以外の意味って?
学校生活について、SNSの投稿でよく見かける英語フレーズを集めました。
Made the Dean’s List this semester!
(今学期、ディーンズリストに入った!)
Dean’s Listは、優秀な学生が選ばれる制度。“Dean”は学部長の意味です。大学によって違うけれど、GPAが高い(一般的に4.0点中3.5点以上が対象)学生はDean’s Listに選ばれます。
Graduated summa cum laude!
(成績優秀者で卒業した!)
英語にはto graduate with honors(優秀な成績で卒業する)という表現があり、基本3つのカテゴリーがあります。cum laude(優秀)、magna cum laude(非常に優秀)、summa cum laude(極めて優秀)です。大学によって必要なGPAは異なりますが、cum laude(3.5)、 magna cum laude(3.7)、summa cum laude(3.9)が、ある大学の基準。すべて語源はラテン語です。
Headed to the pre-game tailgate party!
(今からアメフトの試合前のテールゲートパーティーに行く!)
アメリカの大学では、アメリカンフットボールが非常に人気があります。試合前にはスタジアムの駐車場で、車の後部ドア(tailgate)を開けて、くつろいだり、ビールを飲んだりします。ちなみにheadedは「~に向かっている状態」を表す形容詞です。
Like my new university sweatshirt? School spirit on full display!
(新しい大学トレーナーはどう? 愛校心に溢れているよ!)
トレーナーは和製英語。英語のtrainerは、パーソナルトレーナーや仕事で研修をしてくれる人を示します。ちなみに、sweatshirtを直訳すると「汗」の「シャツ」の意味になります。
We lost to them, but it was a great game!
(彼らには負けたけど、めっちゃ良い勝負だった。)
「相手に負けた」と言いたい時は、We lost to them.かThey beat us.を使いましょう。ただし「相手に勝った」と言いたい時、We won to them.と言うのは間違いです。winは「何か(試合や賞など)に勝つ」時に使いますが、誰かに勝つ場合はtoを使いません。「誰かを倒す」「誰かに勝つ」場合はbeatを使いましょう。We beat them.(彼らに勝った)。
Out-of-state tuition is nuts!
(他州から来た学生の学費はえぐい!)
アメリカの州立大学の制度では、その州に住む学生と他州から来た学生の払う学費が全然違います。他州の住民は2-3倍多く支払うのが一般的。nutsはcrazy(狂っている)やridiculous(馬鹿げている)と似た意味で使われ、何かが非常識であることを表します。
(アン・クレシーニ著 / コスモピア編集部 編 『ネイティブが教えるアメリカ英語フレーズ1000』 より )
覚えておきたいワード&フレーズ
- Dean’s List:ディーンズリスト(優秀な学生が選ばれる制度)
- summa cum laude:成績優秀者
- tailgate party:アメフト試合前のパーティー
- sweatshirt:トレーナー
- lost:負けた
- nuts:馬鹿げている、頭がおかしい

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書籍紹介
書籍『ネイティブが教えるアメリカ英語フレーズ1000』 では、アメリカ・バージニア州で生まれ、日本で言葉の研究を長年続けているアン先生が、若者言葉やスラングも含めて、イキのいい表現をたくさん教えてくれます。映画やTVドラマを見ていて耳に入ってくる表現がグンと増えること間違いなし。社会的・文化的背景なども丁寧に説明しており、今のアメリカのあれこれを理解するのにも役立ちます。
「家」「交通機関」「カフェ」「レストラン」「ショッピング」「学校生活」「美容と健康」「レジャー」「パーティー」「旅行」の10シーンを設定し、各シーンごとの定番表現20、つぶやき表現36、会話表現10、5往復程度のダイアローグ1本、そして学んだことを復習するセルフチェックの5つのコーナーで構成しています。
定番表現は、日々の生活の中で繰り返し使う言い回し、つぶやき表現はひとりごと英語の練習やSNSでさっと使えるフレーズを含んだ文、会話表現はテーマに沿った一問一答形式。各表現には詳しい意味や使い方の注意点をまとめたミニ解説がついています。「マイカー」「コインランドリー」など、つい使ってしまいがちな和製英語の解説も。
英語を学ぶ方にはもちろん、アメリカについて理解を深めたい方にもおすすめの一冊です。
『ネイティブが教えるアメリカ英語フレーズ1000』(amazon.co.jpへ)>>
著者プロフィール
アン・クレシーニ
北九州市立大学准教授。専門は外来語と異文化コミュニケーション。米バージニア州出身。福岡県宗像市応援大使、日本在住歴25年
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