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週末の読書にオススメ!気ままな旅に出かけたくなる本、オススメ3冊

 

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、旅をしたくなる本

春になったら旅に出よう。ちょっと遠くまで行ってみよう。でもまだ寒いから、まずは本で旅してみませんか。外に出るのが億劫な日も、本の中なら心はどこまでも飛んでいけそうです。旅へと誘われる本をセレクトしました。お楽しみください。旅はカフェボンボンの大切なテーマのひとつでもあります。また旅にまつわる本もいろいろご紹介していきますね!

『えきべんとふうけい』
えきべんとふうけい
著者:マメイケダ
出版社:あかね書房

人気の駅弁と電車からの風景を描いた絵本です。旅を案内してくれるのは、おしょうゆ入れのお魚さん。駅のホームから電車に乗り込んで、おいしそうな駅弁と窓から見える景色を眺めます。チキン弁当やシウマイ弁当、サンドイッチに稲荷寿し。ほかにもいろいろ! さまざまな種類の駅弁が、ページからはみ出しそうに描かれています。

お弁当を夢中で食べているうちに、風景はどんどん変わっていく。知らない駅や町を通り過ぎて、もうこんなに遠くに来たなんて。電車に乗っている人と同じように気分が高揚してきます。駅弁の楽しみ、電車の旅の楽しみ、風景を眺める楽しみ。一冊の本のなかに、ワクワクすることがいくつも詰まっています。

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『旅ドロップ』
旅ドロップ
著者:江國香織
出版社:小学館

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旅好きの作家・江國香織さんの旅にまつわるエッセイ集。場所も時間も異なるいくつもの場所へ、一瞬で連れていってくれる。フランクフルトの空港、ニューヨークのパブ、セントルイスのバー、箱根の温泉宿。その匂いもざわめきも手に取るように感じ取れるのです。

「日帰り旅行」についてのエッセイで、著者はそれはどのくらいの距離と時間のものなのかを考察する。著者自身は「たとえば子供のころに住んでいた街にひさしぶりに行ったとき、日帰り旅行をしたと思った」という。距離も近いし外出した時間もそんなに長くはないのにとても遠い。この感覚、わかる気がします。

旅の気配はインターネットラジオで聴く海外のニュースにも、お菓子の箱に描かれた絵にもあるんですよね。空想の旅もまたとても魅力的です。江國香織はいつも心の中でも旅をしている。旅の楽しさに満ちた一冊をどうぞ。

『うっかり鉄道』
うっかり鉄道
著者:能町みね子
出版社:幻冬舎

能町みね子が日本各地のローカル線をめぐる旅に出る。旅が好き。鉄道が好き。各駅停車が好き。古い駅舎が好き。能町さんはいつも計画を立てずに旅に出て、気になる駅があったら降りてみる。なにより「途中の駅」を味わうのが好きなのだそうです。

著者と担当編集者がふたり旅。計画性不十分にローカル線をめぐります。鉄道の高架下に広がる異空間、工場と工場の真ん中を縫って走る電車、北国の駅の琺瑯看板、山あいの集落にある無人駅……。わび・さびの世界に旅情が漂います。

能町さんがフリーハンドで描いた鉄道路線図が美しい。この駅と駅のあいだにはどんな風景が広がっているんだろう。路線図を眺めているとワクワクしてくる。途中の駅に降り立ってみたくなります。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。
『えきべんとふうけい』
『旅ドロップ』
『うっかり鉄道』

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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