【朝の恋愛小説:やっぱり朝は二度寝が好き 】 Vol.45 蓋を開けるなら今?

 

【朝の恋愛小説】 Vol.45

雪乃からの電話を切ってから、数十分呆然としていた。

明日は試験だ。まずはそれだ。もう29歳。立派な大人だから。

そう言い聞かせながら、じんわり体温を戻した。でも、その後また、一気に熱を帯びるのが分かった。

なぜいま、雪乃が電話をかけてきたか。

それは藤井君が、明日赴任先のニューヨークへ発つからだ。

雪乃は言った。

「萌乃は、人に優しくて、気遣いができて周りの空気を穏やかにできる。

私は違う。自分を主張して、すぐに競って、対等でいたくて、倫太郎は疲れたって。

不器用でも、ペースを合わせてくれる人がいいって。朝、ランニングから帰ってきたら、エッグベネディクトを作って待っていてくれるような人がいいって。

それって萌乃のことでしょう?」

気付いたら、タクシーに乗っていた。

蓋をしている想いを開けるなら、今かもしれないと。

(この小説は、毎日更新です。続きはまた明日!)

 

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物語の登場人物

立川萌乃(もえの) 28歳

静岡出身。銀行の一般職。趣味で、フラワーアレンジメントをならう。早起きできる朝美人に憧れている。

新城雪乃(ゆきの) 28歳

萌乃と同じ高校時代からの友人。なんでも出来る格好いい人物として萌乃からは頼りにされている。

藤井倫太郎(りんたろう)28歳

萌乃、雪乃と同じ高校のサッカー部出身で東京の大学へ進み、留学。外資系投資銀行につとめるいわゆるエリート。

木村ことみ 28歳

萌乃の同期で、同じ支店にずっと勤めている。常識人であり現実主義者。

柳原誠士(せいじ)28歳

萌乃とことみの同期入社である、総合職の銀行マン。

近藤裕太(ゆうた)24歳

萌乃がフラワーアレンジメントの教室の隣にあるパーソナルトレーニングスタジオのトレーナー。

 

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朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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