【朝の恋愛小説:やっぱり朝は二度寝が好き 】 Vol.44 早起き生活

 

【朝の恋愛小説】 Vol.44 早起き生活

それから半年は、早起き生活が続けられている。行動を変えなくては、気持ちも変わらないから。

そして、フラワーアレンジメントのディプロマも、最後の試験を受けるだけになっていた。

最後は課題の多さにくじけそうになったけど、続けてこられて良かった。
試験をクリアしたら、銀行員を続けながら、先生のアシスタントをさせてもらうことになっている。

追い込みで勉強をしていたとき、電話が鳴った。

雪乃だ。

深呼吸をして、電話をとる

「もしもしーーー」

息が止まりそうなほど、緊張した。
緊張したということは、相手が大事だからだ。きっと雪乃もそう思っているのだろう、そう思えた。

雪乃は、泣きながら「ごめん」を繰り返した。

高校の時のこと。そして、わたしが連絡を絶ってなお、藤井君と関係を続けたと。

でも、倫太郎が好きなのは、自分じゃない。

———萌乃、あなたよ。

 

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物語の登場人物

立川萌乃(もえの) 28歳

静岡出身。銀行の一般職。趣味で、フラワーアレンジメントをならう。早起きできる朝美人に憧れている。

新城雪乃(ゆきの) 28歳

萌乃と同じ高校時代からの友人。なんでも出来る格好いい人物として萌乃からは頼りにされている。

藤井倫太郎(りんたろう)28歳

萌乃、雪乃と同じ高校のサッカー部出身で東京の大学へ進み、留学。外資系投資銀行につとめるいわゆるエリート。

木村ことみ 28歳

萌乃の同期で、同じ支店にずっと勤めている。常識人であり現実主義者。

柳原誠士(せいじ)28歳

萌乃とことみの同期入社である、総合職の銀行マン。

近藤裕太(ゆうた)24歳

萌乃がフラワーアレンジメントの教室の隣にあるパーソナルトレーニングスタジオのトレーナー。

 

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朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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