今日のカフェボンボンの本棚は、『第2図書係補佐』。
本への愛があふれる読書エッセイ。小説家・又吉直樹の原点を知る一冊です。
『第2図書係補佐』
著者:又吉直樹
出版社:幻冬舎
上京したての頃、彼は死神なんて呼ばれてた。
陰気なせいかバイトの面接に受からない。本を探して古本屋を回り、強烈な飢餓感をしのいだ。退屈を忘れた。文学への没頭が生きるための糧となっていく。
彼自身の心情や記憶が作品と密接に重なり合う。一冊の本と「僕」との意外性に満ちたつながりから、「世界音痴」で「パンク侍」な男の姿が見えてくる。
かつて一緒に暮らした女の人の話が心にしみる。彼女は疲れきった孤独な僕を癒してくれた。心優しいその人に僕が渡したのは、切ない愛の小説だった……。
強い愛着のある本を47冊。文学作品と出会うきっかけにもなる一冊です。
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