朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『わたしのなつかしい一冊』。
作家や詩人、映画監督やイラストレーターら50人が「なつかしい一冊」を選び、本の思い出や読書体験を綴ります。本への愛あふれるブックガイド、新刊です。
『わたしのなつかしい一冊』
編:池澤夏樹/絵:寄藤文平
出版社:毎日新聞出版
家で過ごす日々が続いたとき、なつかしい本をふと手にとって読み、今ふたたび心を揺さぶられた。私もそんな読書体験をしたひとりです。
漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが紹介する一冊は、高校の古文の教科書で出会った『方丈記』。作者の鴨長明の「生活をスケールダウンし、山中の庵に移住」するというライフスタイルに、新たな生き方のヒントを見つけます。作家の落合恵子さんが大切にしてきたのは、一冊の絵本『はなのすきなうし』。昨年の巣ごもり期間中にも、少女時代から大好きな子牛と再会し心癒されます。
「いいものに出会うと心が明るむ。これからも、会いたくなる」と、国木田独歩の作品を選ぶ荒川洋治さん。『窓ぎわのトットちゃん』に感動した子どもの頃の益田ミリさん、ロック音楽を聴くようにリチャード・ブローティガンの詩を読んだ角田光代さん。一冊の本を通して著者たちの素顔が伝わってきます。
それぞれのなつかしい一冊に描かれた、寄藤文平さんの挿絵が素晴らしい。好きな作家の選んだ本から、心に残るエピソードから、イマジネーションあふれる絵から……。本との出会いへの入り口がいくつも待っている一冊をぜひどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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