朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、スキマ時間の読書にオススメの本。
ハードな一日のちょっとだけ空いた時間に、ほっとできる本をいかがでしょう。忙しい毎日を送るみなさんにオススメの本を選びました。数ページ読めばリラックス、どのページを開いても楽しめます。気分転換にぴったりの3冊です。
『にょにょにょっ記』
著者:穂村弘/フジモトマサル
出版社:文藝春秋
妄想日記と動物の絵が不思議な世界へ連れて行ってくれる。歌人・穂村弘と漫画家でイラストレーターのフジモトマサルがコラボレーション。視点が変わる面白さを味わえます。
ときどき穂村弘は天使と一緒に散歩をしているらしい。「どうして安い自動販売機があるんだろう?」「優しい人の家の前だから?」ふたりの会話はシュールでおかしくてかわいい。電車やバスで、喫茶店や図書館で、エレベーターの中で、著者の頭に疑問が次々とわいてくる。中学校や高校の音楽室にはハイドンやバッハやモーツァルトの肖像画がかかっているけれど、どうして音楽室だけなんだろう。「家庭科室には、小林カツ代の肖像画はなかった。平野レミのも。絵を描くための美術室にさえ、ピカソの肖像画はなかった。岡本太郎のも」
この本を読んでいたら、心のモヤモヤが晴れてちらりと青空がのぞく。天使がそばにいてくれるのかも。いい感じです。
『どんな絵本を読んできた?』
編集:「この絵本が好き!」編集部/イラスト:こうの史代
出版社:平凡社
角野栄子、森絵都、長嶋有、山崎ナオコーラら57名による絵本エッセイ集。ときめいた絵本、心躍らせた絵本、こわかった絵本、悲しくて泣いてしまった絵本。繰り返し読んだ物語の記憶が、懐かしい思い出とともによみがえります。
夢眠ねむさんの大のお気に入り絵本は、『ちびくまちゃんのくっきーづくり』。この本のおかげで、苦手だった干しぶどうを食べられるようになりました。歌人の東直子さんが好きだったのは『だるまちゃんとてんぐちゃん』。だるまちゃん好きは娘さんにも受け継がれているそうです。絵本にまつわるエピソードはかわいくて、心にあたたかいものが広がります。
『カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの?』
著者:Andy Brunning/翻訳:高橋秀依・夏苅英昭
出版社:化学同人
美味しい化学の楽しさを知る一冊です。食べ物や飲み物にまつわるさまざまな疑問を有機化学を使って解き明かします。
アボカドはどうしてすぐ茶色くなっちゃうの? タマネギを切ると涙が出るワケは? 豆を食べるとおならが出るの? たとえば、コーヒーの苦さやビールの独特な風味について。初めて飲んだときには「なんかふしぎ!」と感じたはず。そんな大人の味わいも化学できちんと説明がつくことだったりします。美味しいトリビア満載の本。素敵な化学が料理をもっと楽しくしてくれます。
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『にょにょにょっ記』
*『どんな絵本を読んできた?』
*『カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの?』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
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